私はずっと疾風のような彼が好きだった。 (ページ26)

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頑張って！！　：主人公目線ページ26

豪「はぁあああ！！」

クルッ

トン…

豪「…！！」

染「やったぁ！！！やったぞ、豪炎寺ー！！！」

二段目の豪炎寺君は、どうやら成功したみたい…！！

ドサッ…

『豪炎寺君！！』

染・風「「豪炎寺！！」」

倒れた豪炎寺君に私達三人が駆け寄り、背負った。

でも大丈夫みたい…！！

豪「大丈夫だ…」

染「ついにやったな！！」

豪「いや、まだだ…ようやく三分の一ってところかな…」

風「とにかく、やれそうな希望は見えてきたよ」

『おめでとうございます！よく頑張りましたね…＾＾』

豪・染・風「「「ああっ！！」」」

「ふぅ…；」

『風鈴と守君も…お疲れ様です…』

円「ああ！よーし、みんな！！あとひと踏ん張りだ！！野生中との試合はもうすぐだぞ！！」

「「「おおぉー！！」」」

…翌日

壁山君は着地が問題だけど、高さは充分なほどにパワーアップしたようです！

ついに二人で合わせるとか…

何もなければいいけど…

壁「うわっ！！」

豪「！？」

あ、何かありました…；；

壁「高い所…駄目なんス…怖いっス…；；」

「「「えぇー…？；；；」」」

影「そんなことは先に言いなよ…」

影野君…ごもっとも；；

着地ができなかったのもそれが原因みたいです；

秋「下を見るから怖くなるんじゃない？ずっと豪炎寺君を見てればどう？」

壁「は、はい…やってみるっス…;」

…でも、無理でした；；

円「壁山；；；」

壁「豪炎寺さんだけを見ようと思っても、つい下が気になって…；；」

「まあ、高所恐怖症にいきなり高いところなんて無理だよ…；
まずは高さを克服できるように頑張ってみよう？」

壁「は、はい！！；；」

その後…

プールの高台で失敗…

公園の滑り台でも失敗…

おまけにジャングルジムも失敗…

１ｍ弱が限界みたい…

風「野生中との試合には、イナズマ落としがなければ勝てないんだ。
壁山、お前にかかってるんだぞ！」

壁「そんなこと言われても…」

壁山君は弱気だけど、みんなの心遣いが見ていてホッとする…

円「壁山一人に辛い思いはさせないって！」

壁「キャプテン…；」

円「敵が強いなら、俺達はもっと強くなればいい！」

風「ああ！俺達も特訓して、一人一人がレベルアップするんだ！！」

「「「おおぉー！！」」」

みんな優しいなぁ…

後は壁山君次第です！！

野生中との試合まで、あとわずか…