私はずっと疾風のような彼が好きだった。 (ページ14)

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本当の思い…　：主人公目線　ページ14

風「…気づけなくて…ごめん…」

『なんで…貴方が謝るんですか…っ！』

風「…なんでも……」

ああ…温かい…

人ってこんなに温かかったんだ…

一朗太君だから…なのかな…

どうしてかはわからないけど…

風「泣きたければ泣いてもいいんだ…俺が傍にいるから…」

彼は優しすぎる。

その優しさに、いつも甘えていたのかもしれない。

でも…

今ならわかる気がする…

『…うっ…うわぁああああんっ！！！』

父の前では、恐くて泣けなかった。

『うわぁあ…っ！！あああ…っ！！！』

母の前では、泣くことがなかった。

『う…っ！う…っ！！』

姉と兄の前では心配なんてかけたくなくて…

『…っ！！ううぅ…っ！！！』

人前で泣くなんて初めてだから…

彼の温かさに涙が止まらなかった。

風「落ち着いたか？」

『…うん……
ごめんなさい…服を汚してしまって…』

風「そんなの謝るなよ」

そう言って微笑む一朗太君。

やっぱり私…

『…好き…///』((ボソッ

風「…？」

私はずっと…

疾風のような彼が好きだった。

でも、だからこそ…

彼を組織と関わらせたくない…

風「おい、明鈴？
今なんて言ったんだ？」

『…ありがとう…一朗太君……』((ニコッ

風「あ…ああ！！///
ほら、そろそろ帰らないと涼森さん心配するぜ？」

『そうですね！帰りましょうか！！』

風「ああっ！」

風「あっ…部活…；；」

『本当だ；；』

泣くのに夢中で忘れてました！((←オイコラｗ

「『まっ、いっか！』」((←おいｗ

風「明日の部活、明鈴はどうする？」

『…暫く休みますとお伝えください。
オカルト中との試合までには復帰しますから…少し頭を冷やさせてくださいと…』

風「…わかった。あんまり無茶するなよ？いつでも相談乗るからな」

『ありがとう…』

…微風家

『ただいま戻りました…；；』

メ全「「「おかえりなさいませ、明鈴お嬢様！」」」

いつも通りメイドさん達がお迎えです；
生まれた時から見てますが、慣れないんですよね；；；

「お嬢様…大丈夫ですか？」

『ありがとう、蘭ちゃん…大丈夫ですよ』

この子が涼森蘭ちゃん。
同い年ですが、私のお世話役なんです。

「風鈴様がお待ちです。お食事にしましょう」

『ええ』