私はずっと疾風のような彼が好きだった。 (ページ2)

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仲良し双子　:主人公目線ページ2

私の名は微風明鈴。微風財閥の次女です！
双子の兄と蘭ちゃん達メイドさん達と暮らす雷門中学の二年生です。

え？他の家族ですか？

3年前事故死した10歳年上の姉がいました。

母親はフランス人なのですが、私と兄が幼い頃病死してしまったらしく、私は全く覚えていないんです。兄は覚えているようですが…

父親は微風財閥の社長で日本人。
でも、私と兄は母親似らしいのであまり似てないです…
まあ、あんな男と似たくなんてありませんが…

「明鈴、どこ向いてるの？前向かないと危ないよ？」

『え？あっ！すみません！！』

この人が私の双子の兄の風鈴です。
一卵性双生児だから私と結構似てるらしいですよ。
あ、今は二人で登校している途中です！

「明鈴、学校まで競走しようよ！もう少しで着くしさ」

『はい！じゃあ行きますよ♪』

「『D'accord allons-y！！(よし、行くぞ！！)』」

フランス語の掛け声と共に、二人ば学校まで走っていった…

五分後…

「ふぅ～やっぱり早いね！流石“蒼き突風の天使様”だ！」

『何言ってるんですか…？でも、一郎太君の方が早いんですよ！私なんて全然追い付けない…』

「僕もサッカー止めてなければもっと早かったんだろうけど…」

『…やっぱり……私の体のこと気にしてるんですか？』

「…え？」

風鈴は幼い頃からサッカーが大好きだった。
一郎太君と二人じゃ世話をするのが大変な位のサッカー馬鹿なのに…

『私のせい…でしょ？私が体弱いから…』

「違う…」

『お医者様にサッカーするのを止められるくらい悪化してしまった…私のせいなんでしょ？』

「違う！君のせいじゃない！！明鈴の体のことは気づけなかった僕も悪いんだ！」

『風鈴は悪くないんです…それに、だいぶ落ち着いてきましたから…もう忘れて？貴方も思いっきりサッカーしてください！あの頃のように…ね？』

「ぐ…っ！///」ｽﾞｷｭﾝ

『風鈴！？だ、大丈夫！？』

私何かしました！？風鈴が胸を押さえて倒れちゃったっ！

「明鈴…それは反則だよ……//」

『？？？』

風鈴が真っ赤な顔で睨んでくるんですが、私何かしましたか？←鈍感

「あ…今日委員会の仕事あるんだった……」

『…はい？え？それって……』

「『遅刻だ…;;;;』」

「ヤバイ！急げ明鈴！！;;」

『貴方のせいでしょう！！？;;』

二人で思いっきり遅刻した;