【イナズマイレブン】私はずっと疾風のような彼が好きだった。【風丸一郎太】 (ページ16)

今日:10 hit、昨日:4 hit、合計:1,153 hit

13 ページ16

【明鈴side】

――部室――

円「帝国戦で、俺達の問題点がわかった。それで…」

松「問題点も何も、まず体力無さすぎ」

ズバッと言う松野君…;

みんなへこんじゃった…

松「あ、ごめん。今のへこんだ？」

風「…;円堂、話を続けてくれ;;」

円「ま、まあ、体力づくりは勿論なんだけど…こんなフォーメーションを考えたんだ！」

そう言ってホワイトボードにフォーメーションを書き込む守君。

円「じいちゃんのメモがベースなんだけどさ！」

微「へぇ～、面白いお祖父さんだね！こんなフォーメーション考えるなんて」

『本当ですね。

…あ、でも、これじゃあ私試合に出られません』

円「え？…あ、明鈴のことすっかり忘れてた！！」

微「あのねぇ、円堂…この前のゴール決めたの明鈴でしょ？はっきり言って、今の僕達には明鈴が必要なんだよ」

「「「うんうん…」」」

『あ、あの…私は…』

染「…納得いかねぇ」

円「染岡？」

染「まだ入ったばっかの、しかも女に俺達が負けるなんて納得いかねぇ！！俺が本当のサッカーを見せてやる！！」

…染岡君？;;

半「そ、染岡…？;;」

栗「染岡さん…;;」

染岡君…どうしちゃったんです？

染「大体、女ならマネージャーでもしてればいいんだ！」

風「染岡！いくら何でもそこまで…！！」

染「大体、円堂もこの女に頼りすぎだ！もっと俺達を信じろよ！！」

円「染岡…落ち着けって…；」

でも、確かに…

『…そうですね』

風「明鈴…？」

『…確かにそうです。あんなのまぐれなんですから、私なんかに頼らないでください』

微「明鈴～、あれはまぐれじゃないよ。だって君、昔からあれ使えたじゃん」

染「昔からだぁ？だったらなんでもっと早くシュート決めに行かなかったんだよ！！俺達がやられる姿を見て笑いたかったのか！！？」

『…っ！！』

違う…そうじゃない。

私はただ…

微「染岡君！明鈴はただ…！！」

『風鈴、もういいです』

微「明鈴…」

『…とにかく、私はもうシュートを決めるつもりはありませんので。…失礼します』

微「あっ…明鈴！;;」

私は居ても立っても居られず、走り去ってしまった。