【イナズマイレブン】私はずっと疾風のような彼が好きだった。【風丸一郎太】 (ページ13)

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【風鈴side】

『…許さない』

微「明鈴…やめろ…動くな…」

僕の呼びかけを無視して

ボロボロの体で鬼道の近くまで歩いていく明鈴。

　
『Ne sois pas ridicule…(ふざけないで…)』

鬼「…？」

風「明鈴…？」

やめて…

そんな君、見たことがないよ…

『Disparaître... D’avant nous...(消えろ。私達の目の前から…)』

微「！」

鬼道を睨む明鈴の目は

血のように真っ赤になっていた。

"血の眼"…

微風家特有の、独特な赤い眼だ。

明鈴は今、それになっている。

怒りで我を忘れ

冷血な狼のような目つき…

いつもの優しい明鈴とは

まるで別人だ…

鬼「面白い…やってみるがいい…」

鬼道がそう言ったのと同時に

彼女は帝国ゴールまで走った。

風「明鈴！？;;;」

半「ダメだ！戻れ！微風！！;;;」

皆の呼びかけを無視して、明鈴は走る。

蒼い風を吹き荒らして…

そして…

『スフレリーゼ！！』

吹き荒れる蒼い突風に弾かれたサッカーボールは

一直線に帝国ゴールへと向かって行った。

その技は、幼い頃僕と編み出した

懐かしいものだった。

すると…

ピッピ―！！！

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