【イナズマイレブン】私はずっと疾風のような彼が好きだった。【風丸一郎太】 (ページ12)

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今度は帝国からのキックオフです

鬼「行くぞ…デスゾーン開始…」

空中でできた黒いトライアングル…

「「「デスゾーン！！！」」」

帝国のシュート技…デスゾーンが守君に向かっていきます。

ドスッ！！

『守君！！！』

守君は顔からデスゾーンを受けてしまいました

どうして…？

どうしてそんなことが平気でできるの…？

ねえ、どうして…？

私が立ち尽くしている間、みんなが潰されていきます…

微「うっ！！！」

風「うわっ！！！」

『きゃっ！！！』

ねえ、なんで…？

今度は守君を連続攻撃で潰そうとする帝国…

影「あ、あいつら…」

松「ゴールを決めることが目的じゃない…円堂を潰すのが目的…！！」

こんなの…私の大好きなサッカーじゃない…

こんなの…こんなの……っ！！

私の目から、沢山の涙が溢れてくるのがわかる。

すると…

風「ふざけるな…こんなの…サッカーじゃねぇ！！！」

ドガッ！！！

一郎太君が守君を庇って、飛ばされてしまいます

『い…一郎太君っ！！！』

秋「風丸君！！」

微・染「「風丸！！」」

円「風丸…？風丸！！」

風「えん…どう……」

一郎太君は守君に背負われて立ち上がりました

円「お前の気持ち、受け止めたぜ…」

すると、また帝国のシュートが守君の方へ向かっていく

守君は止めようとしたけど無理だったようで、倒れてしまいました。

帝国はこれで19点目…

『…許さない』

微「明鈴…やめろ…動くな…」

風鈴の呼びかけを無視して

私は無意識に、ボロボロの体で鬼道さんの近くに歩いていく

　
『Ne sois pas ridicule…(ふざけないで…)』

鬼「…？」

風「明鈴…？」

みんなが戸惑う中、私はそのまま無意識に続ける。

『Disparaître... D’avant nous...(消えろ。私達の目の前から…)』

微「！」

そう呟き、私は鬼道さんを睨む。

怒りで我を忘れてしまい

少し目が熱くなっている事にも、気づかなかった。

鬼「面白い…やってみるがいい…」

鬼道さんがそう言ったのと同時に

私は帝国ゴールまで走った。