陸話 ページ8
主人公side
鬼の首を切る。
生前から使っているせいか、この刀にはよく分からない力が宿ってるらしい。
或いはこの刀も私と同じに変えられてしまったのだろうか。
刀で相手を切ると夢の様なものが見えるらしい。鬼の場合だと人間のときの記憶とか。
家族の記憶、
恋人の記憶、
なしえたかった事、
或いは、鬼としてもっと強くなる夢だとか。
夢を見た所で何も変わらない。それなのにこの鬼も私に感謝した。お前が見たものは私が見せたものでは無いというのに。
初めからお前が覚えていたものなのに。
まるで、まるで、今更思い出したかのように振る舞うのだ。嗚呼、救いがない。鬼になった者に救いはない。救われない。彼等は自らの罪の償いすら今生では許されない。
あるとすれば、
死ぬことが、
消えてなくなることこそが、
唯一の救いで償いなのだろう。
何時まで経っても私だけが彼等を見送るばかりで報われないままだと言うのに。
131人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
豆乳まみれ(プロフ) - かなとさん» ご注意ありがとうございます。今後は無いように気をつけます。 (2019年6月25日 16時) (レス) id: daab340e9d (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月25日 16時) (レス) id: 0c7d089a93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:soymilk31 | 作成日時:2019年6月25日 16時