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一瞬、時が止まったかと思った。
彼の右手は、
まだ私の頭の上。
きっと、私の顔は赤くなってるから、
景瑚さんの右手が頭にあって良かった。
景瑚 ｢Aさん、｣
A ｢･･･はい、｣
景瑚 ｢本気だから、俺｣
A ｢･･･はい、｣
景瑚 ｢会えて嬉しかった、って言葉｣
A ｢うん、｣
景瑚 ｢嘘じゃないよね、？｣
A ｢嘘じゃないよ｣
景瑚 ｢じゃあさ、Aさんは、俺のことどう思ってる？｣
彼からの質問に、
目が泳ぐ。
自分でもわかるくらい、
泳がせている。
景瑚 ｢俺と、同じ気持ち、？｣
単刀直入だなぁ。
それでも、
素直に返事ができないし、
頷きさえできない。
それくらい
私にとっては
一大事件。
景瑚 ｢ごめんなさい、困らせる気はなくて｣
A ｢困ってない｣
景瑚 ｢え、｣
・
・
A ｢会ってから、全然経たないけど、それなのに、こんなにドキドキするのは、景瑚さんだけ、で、｣
・
景瑚 ｢同じ気持ちかも、俺たち｣
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作者名：そい | 作成日時：2022年3月14日 21時
