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A ｢私、翔子さんみたいに何でもできる人になりたいと思うんですけど、全然上手くいかなくて、、｣
翔子 ｢私、なんでもできる人じゃないよ｣
A ｢いや、、｣
翔子 ｢だって、私ミスするし、メール見落とすこともあるし、｣
A ｢だけど、翔子さんは仕事が成り立ってるっていうか、｣
翔子 ｢私の1年目の時の話、聞いてくれる？｣
A ｢はい、｣
翔子 ｢私ね、この会社第一志望じゃなかったの。だから、正直舐めた態度で入社したの。｣
A ｢･･･｣
翔子 ｢同じ部署に同期はいないし、周りは私よりも知識も技術も経験もある人ばかりで、私の居場所はここにはないと思って、入社したてだったけど、正直会社辞めようって思ったの｣
A ｢え、、｣
翔子 ｢だけどね、今は他部署に行っちゃった先輩が、1年目は1年目らしくいればいいよって言ってくれたの。｣
A ｢･･･｣
翔子 ｢1年目って何？って思ったんだけど、最初は誰でも初心者だし、上手くいくことってほとんどないんだよね。昔、バスケのクラブに入った時、先輩はシュートが連続で何本も決まるのに、私は1本も入らなくて、周りに必要とされてないから辞めたいってずっと思ってたんだけど、そう思ってたのは私だけだった。｣
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作者名：そい | 作成日時：2022年3月14日 21時
