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教室に着くと
木村くんは
机に突っ伏して
居眠りをしていた。
A ｢木村くん、おはよう｣
柾哉 ｢･･･｣
A ｢さっきは、ごめんなさい｣
・
柾哉 ｢何がごめんなの？｣
そう言いながら、
優しい顔を私に見せてくれた。
A ｢いや、その、｣
柾哉 ｢全部話して｣
A ｢･･･ダンス、見た。かっこよかった、と思う。｣
柾哉 ｢うん、｣
A ｢実は、木村くんの番の直前に、隣の高校生が変なこと言ってて、｣
柾哉 ｢･･･うん、｣
A ｢だから、気が気じゃなくて、｣
柾哉 ｢･･･そっか、｣
・
柾哉 ｢それって、俺が遊んでるって話？｣
木村くんに意表を突かれた。
木村くんはわかってたんだ。
柾哉 ｢その噂、嘘だから｣
A ｢･･･そう、だよね、｣
柾哉 ｢だからさ、｣
A ｢うん、｣
柾哉 ｢藤田さんの、｣
A ｢うん、｣
柾哉 ｢目の前に見えてる俺を見ててよ｣
優しい顔は
ずっと崩れなかった。
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作者名：そい | 作成日時：2021年11月11日 22時
