右隣の木村くん (ページ9)

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週が明けた月曜日

少し気まずかった。
あれから、木村くんには
返信ひとつしなかった。
木村くんからも
土曜日のあれ以降
メッセージが来ることはなかった。

ため息がこぼれる
月曜の朝。
重い足取りで
学校に向かってると、

柾哉｢おはよう！｣

自転車に乗った木村くんは
いつも通り私に話しかけてくれた。

A ｢え、あ、おはよう｣

柾哉｢･･･なんかあった？｣

A ｢いや、別に、｣

柾哉｢じゃあ、俺、何かした？かな、｣

A ｢いや、なにも｣

柾哉｢･･･そっか｣

A ｢･･･｣

柾哉｢ダンス、どうだった？｣

木村くんの笑顔を
見てるのがしんどい。

その素直な
綺麗な笑顔を
見てるのがとてもしんどかった。

柾哉｢俺、先行ってるね！｣

木村くんに何一つ
声をかけられなかった。

そんな自分にも腹が立つ。

待っての一言くらい
言えばいいのに。

だって、
ダンスの大会が終わったから、
しばらく朝練は無いんでしょ。

こんなに朝早く
来る必要は無いんでしょ。

私の思いすごしかも
しれないけれど、
私に合わせてくれてるんだよね。

その優しさが
少し辛くなった。