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そっぽを向く彼に、
私は言った。
A ｢ねえ、木村くん｣
柾哉 ｢んー？｣
A ｢また、ダンス見に行っていい？｣
柾哉 ｢ふふ、いいよ、いつでも｣
A ｢ありがとう｣
柾哉 ｢･･･ほんと、かわいいね｣
A ｢かわいくないってば、｣
柾哉 ｢ほら、それとか笑｣
私の頬を
人差し指で
ツンってしてきた。
私は、
その手を取って、
A ｢そこじゃない、｣
そう言って、
手を握った。
柾哉 ｢かわいすぎ｣
・
A ｢ありがとう｣
柾哉 ｢じゃあ、また明日｣
A ｢うん、｣
柾哉 ｢じゃあね、｣
家まで送ってもらった。
木村くんは
自転車を押しながら。
木村くんの背中が
どんどん小さくなる。
あの角を曲がったら、
もう見えなくなる。
A ｢木村くん！｣
彼の名前を呼ぶと、
自転車に乗ったまま
こちらに振り向いた。
A ｢ありがとう！｣
柾哉 ｢うん｣
A ｢また明日、待ってていい？｣
柾哉 ｢OK！｣
遠くからでもわかる。
木村くんの素敵な笑顔。
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作者名：そい | 作成日時：2021年11月11日 22時
