右隣の木村くん (ページ18)

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翌朝、
学校へ向かっている道、
いつもみたいに
木村くんの声が聞こえた。

だけどそれは、
私へじゃなくて、

柾哉｢洸人おはよ〜｣

洸人｢おはよ｣

西くんへだった。

私の隣、
空いてたのに。

少し、
寂しかった。

それに西くんと
どんな話をしてるのか
凄く気になった。

いつもより、
少し早く歩いた。

木村くんたちに
追いつかれたくなくて。

私、気にしてるじゃん。

西くんに、
嫉妬してるじゃん。

素直に言えれば
いいのに。

・

変な夢を見た。

柾哉｢藤田さんおはよう｣

A ｢おはよう｣

柾哉｢俺、本気だから｣

A ｢･･･ありがとう｣

柾哉｢返事、いつでもいいって言ったけどさ、｣

A ｢うん、｣

柾哉｢俺、気になって気になって、たまらないんだ。｣

A ｢うん、｣

柾哉｢だから、今聞きたい｣

A ｢え、｣

柾哉｢･･･だめ、かな、｣

A ｢だめじゃないよ、｣

そこで、
夢から覚めた。

隣には、
いつもの木村くんがいた。