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「……ん、ああ、ごめんな。綺麗やで」

ドレスを着ていざ会場へ向かおうとしていると、廊下でばったり彼に出会いました。一応仕事とはいえ、素敵なドレスを着ることが出来てうきうきの貴女が駆け寄って「どう?変じゃない?」と言うと、彼は一拍置きながらも、望んでいた以上の言葉をくれます。
それでもどこか呆けたような様子の彼に、どうしたの、と訊くと「や、Aちゃんが綺麗で見惚れてたわ」と返されました。貴女はお世辞が上手だとからかいますが、彼はいつものように笑うだけ。

そろそろ時間だからと去っていく貴女の後ろ姿を見つめながら、「誰かに取られるのも嫌なんやけどなあ」と呟いた彼の表情は、どこか寂しげでした。



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「おお、なんや。えらいめかし込んどるな」

貴女が自室で準備をしていると、彼が顔を出しました。ちょうど着替えているところだったのでノックくらいしてほしいものですが、そんなことはお構いなしに部屋に入ってきます。用事を済ませてからも、特に何かを言うでもなくじっと見つめてくるので落ち着かない貴女。

どうせ居座るなら手伝ってほしい、とお願いすると、自分では手が届かない背中側のホックを留めてくれます。途中、「これ、背中開きすぎちゃうか?」とドレスから露出した肌に触れてきますが、単純に心配しているだけなので怒らないであげて下さい。彼も仕事なのは分かっているので、準備が終わったら「頑張ってな」と笑顔で送り出してくれますよ。



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「……わりと、ええやん」

貴女がパーティーに着ていくというドレスを見て、似合わないだろうと散々煽っていた彼。しかしいざ当日になって貴女の姿を目にすると、途端にしおらしくなってしまいます。大人っぽいドレスを着た貴女が予想以上に綺麗で、反応に困っている様子。よく見ると、うっすら頬が赤いです。

珍しく素直に褒められて嬉しくなった貴女は「でしょ〜?」と言いながらその場でくるりと一回転しますが、慣れないヒールのせいでしょうか。バランスを崩して、彼に抱き留められる形に。
「なにしてんねん。……ほら、行くで」また煽ってくるかと思いきや、少し笑ってそのまま会場まで手を貸してくれます。これなら他のやつとも踊ったりせえへんな、なんてちょっと安心したのは内緒。



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ビビ - え………?めっちゃどストライクなんだが?尊すぎる! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
んす - ゴファと、尊い、、、 (2021年3月31日 21時) (レス) id: 2d0d3d1f38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KV | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年2月25日 13時

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