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「ちょっとだけって……ちょっとじゃこんなベロベロになりません!!」
夜、呼び出しを受けて貴女の家へやって来た彼。電話口での声で薄々勘付いていたとは言え、完全に酔い潰れている貴女を見て「どんだけ飲んでん……」と呆れます。
貴女が「ちょっとだけだよ〜」と返すと、そう叱られてしまいました。小さな子のようにいやいやをする貴女からお酒を取り上げ、散らかったものを片付け始めます。保護者。
段々と暇になってきた貴女がふざけて「一緒に寝ようよ」と後ろから抱き着くと、「な、なに言うてんねん!片付けたら帰るからな!」と顔を赤らめます。ちぇー、と貴女はそのままリビングで寝てしまいますが、朝起きると何故かベッドの上に。どうやら彼が運んでくれたようですが……
「ん、おはようさん。……っは!?お、襲ってへんわ!!」眠っている貴女を放って帰れなかったみたいですね。彼が作ってくれた朝食をにこにこ笑顔で頬張る貴女を眺めながら、一緒に暮らしとるみたいでええなあ、なんて考えてたり。
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「大丈夫ですか?お水、どうぞ」
お酒に弱いのは自分でも分かっているので普段はあまり飲まない貴女ですが、今日は彼と二人で珍しく杯を重ねたようです。
ソファで横になって身体を休ませていると、見かねた彼が手厚く介抱してくれます。貴女が起き上がって、ごめんね、と申し訳なさそうにコップを受け取ると、「いえ、これくらい」と微笑まれました。優しい。
そのあとは貴女の隣に座って取り留めもない話をしていますが、彼の方もそれなりに酔いが回っていたのか、途中で寝落ちしてしまいます。偶然でしょうが、貴女の肩に寄り掛かった状態で。いつになく気の抜けたような彼の寝顔に少し笑って、貴女も目を閉じました。おやすみなさい。
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ビビ - え………?めっちゃどストライクなんだが?尊すぎる! (2021年8月9日 23時) (レス) id: 23a9beafd0 (このIDを非表示/違反報告)
んす - ゴファと、尊い、、、 (2021年3月31日 21時) (レス) id: 2d0d3d1f38 (このIDを非表示/違反報告)
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