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「ただいま」
『遅かったな』
「仕事が…」
『ふぅん。腹減ったんだけど』
「何か作るよ」
スーツも脱ぐ暇もなく
キッチンに立ってソファに座ったまま
テレビをみて携帯を触る彼。
私の彼氏ではあるけど今は最早別れたいと
思うくらい心はない。
でも、別れを切り出すのも怖くて何も言えない。
同棲をしてるわけではないけど
ほぼほぼ、この家に来てる…
「はいっどうぞ」
『ん』
「着替えてくる」
何を作っても美味しいもありがとうも言わない。
『もしもし？今？家だけど。
あーわかった。行くわ』
聞こえてきたのはそんな言葉。
家…私の家だけど…
また何処か知らない人の家にでも行くんだ。
ふと、頭をよぎった大夢くんとの帰り道。
「楽しかったなぁ…」
カチャンとお皿を置いた音を聞いて
食事が終わった事を知らせた。
『おい』
「な、何」
寝室の扉を無造作に開けられて
かけられた言葉。
『俺、もう行くから』
「…何処に？」
『何処でも良くね？』
「…もう来ないで…」
『は？』
あぁ、終わった。でも、これで終われる。
「別れたい」
その瞬間、頬に強い痛みを感じた。
そして、目の前に鍵が叩きつけられた。
『遊びだったからもう、こねーわ』
扉を強く閉めた音だけが残された。
「…はぁ…」
食べて終わったお皿を片付け
洗面台で鏡を見ると見事に腫れていた。
「あーあ…」
何か飲みたくて冷蔵庫を開けたら
「全部、飲まれてる…」
買ってあったお酒やらは飲まれていた。
外に出れる格好だけして
コンビニでも行こうと外にでて
「はぁ…」
ため息をついてふと、目に止まった隣のアパート。
大夢くんが居るはずのアパートだけど
何号室とかも全然知らない。
そんな時、アパートから出てくる1人の男性。
「あっ」
思わず声を出しちゃった。
大「あれ？Aちゃん？」
なんとなく今は会いたくなくて
走ろうとしたけどあっさりと捕まった。
大「Aちゃん！」
「離して？」
大「…離せない」
「なんで」
大「泣いてるでしょ？離せるわけないじゃん」
なんでバレたの？って思って顔を上げて
その理由がわかった。
街灯に照らされた大夢くんの顔が
はっきりと見えた。
大夢くんは一瞬にして優しい顔で
大「何処行くの？」
「…コンビニ…」
大「じゃあ僕もいくから一緒に行こ？」
ずっと掴まれている腕を離してくれないから
小さくうなづくしかなかった。
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Chii。(プロフ) - あいうさん» ありがとうございます！気付けば1年前にもコメント頂いてて待たせすぎてしまってすみませんでした。。 (6月21日 0時) (
レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
あいう(プロフ) - 久々の更新めちゃくちゃ嬉しいです（ ; ; ）♡これからも楽しみにしてます！！ (6月20日 21時) (レス) @page22 id: e27a4b5f22 (このIDを非表示/違反報告)
ぽけこ - Chii。さん» 更新嬉しいです！待ってました！！ (2022年10月11日 12時) (レス) id: 97f769401c (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - ぽけこさん» 大好きなんて言ってもらえるの嬉しいです！頑張って進めて行くのでよろしくお願いします！ (2022年8月30日 6時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
Chii。(プロフ) - あいうさん» 返信遅くなりすみません！！頑張って更新していきますのでよろしくお願いします！ (2022年8月30日 6時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chii。
| 作成日時：2022年5月2日 0時
