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中学校に入学と同時に引っ越してきた私は、一応『転入生』ではないらしい。
とはいえ、やっぱり田舎。
小学校とメンツは変わらないのだろう。
私の扱いは完全に『転入生』だ。
ひと学年ひとクラスしかない。
ひとクラスは大体どの学年も20人くらい。
本当に小さな学校だ。
私は今日からここで3年間、中学校生活を送るのか。
ここ人達は大体同じことを言う。
「この街は、何も無いけど海がすんごく綺麗だ。」
とか、
「自然豊かで、貴重な生き物がたくさんいるの。」
とか。
私はいい子じゃないから、そんなものを素敵だとは思えない。
遊園地や水族館、映画館が近くある街の方が好きだ。
「やっぱり、田舎になんか越してるんじゃなかった……。(ボソッ)」
「あっ!やっぱり君もそう思うの?」
ビクッ
な、なに。私声に出てた……?
ていうか、こいつ誰?
「君、転入生でしょ。俺も俺も!」
「あ、はぁ。そうですけど……。」
「ほんとにここ田舎だよなぁ!マ〇ドないとかありえんわ。」
「そ、そうですね……。」
もう!大きい声でそういうこと言わないでよ!この街の人達か怒ったらどうすんのよ!
「俺、高城 海斗!そっちは?」
「た、小鳥遊 A………です。」
海斗「同い年なのになんで敬語使うんだよ!これからよろしくな、A!」
「よろしく、高城くん。」
海斗「海斗でいいよ。」
( ・᷄д・᷅ )アー ナニコイツ ナニコイツ ナニコイツー!
いきなり距離近いし、勝手に呼び捨てにするし!
こういうやつ嫌い!
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作者名:京香 | 作成日時:2019年10月19日 15時