創作BLを詰めただけ。 (ページ1)

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昔から、好きだよって。ページ1

俺達は幼馴染みだ。

友達なのか何なのか微妙だけど、確実にあいつと過ごしてきた時間は長い。

そして、取り返しのつかない恋心。

緋色(ﾋｲﾛ)を好きになってから…自覚してから何日経っただろう。

いっそ伝えて盛大に振られてしまいたい。
それほどには辛いのに、突き放されるのが怖かった。

あいつは見た目もまあまあ良くて、明るくて、いつも周りに人がいて。

暗くて一人ぼっちで、ほぼ正反対の俺と初めて友達になってくれた。

「なにボーッとしてんだ、蓮(ﾚﾝ)！」
「うわ、お前かよ」

なんだよその反応！と頬を膨らませる緋色。
その後ろにはクラスで人気の女子とか陽キャの男子とかがいた。

「悪い！ちょっと俺、こいつと帰るわ」

そう言って俺の手首を引くと、まっすぐに進んでいった。

俺の家でもこいつの家でもない方向だ。
どこ行くんだ…ってか、手……！！

「ここ、覚えてる？」
「お前と初めて会った公園」

夕焼け空の下、幼い頃の緋色の影と重なった。

昔と違って、髪も染めてるしピアスもあるけれど。

「で、悩みは何だ？ここ最近ずーっと悩んでんだろ！」

「なんでそれを」

「幼馴染みだもんな！
　もしかして蓮～好きな人かぁ～？」

間違ってはいないけど、うん、違う。
全力で否定した。

「顔赤いぞ～？？どんな子なんだよ！」

近くまで迫られて、これは折れるしかなかった。