05 mission ページ6
「ところでヤマト、今日もミッションが
あるから支度をしなよ」
「今日もか…面倒だ」
「休む訳にもいかないよ。
君たちが守るからこそ、トウキョウの
機密情報が漏れないのだから」
「……それもそうだが…」
「夜の3時〜5時にかけて出没する
『電気怪物』を守るのが
君たちの役目じゃないか」
攻撃型サイボーグには、
毎晩仕事がある。
……それは、
「トウキョウに出没する『電気怪物』を
毎晩一掃すること」だ。
この仕事ができるのは、
サイボーグ達が13歳を過ぎてからだ。
17歳である我輩は、
既に4年その仕事をしている。
ちなみに、給料は時給5000円。
就職後2年は給料は出ない。
普通だろう?
『生身の人間』でも、
小中学生の『アルバイト』には
給料が出ないのが普通らしいからな。
「終わったよ、ヤマト」
「ああ、すまない」
姉さんは赤い瞳で我輩を
射止めるように見つめ、
狐のように笑った。
「さあ、昼食だ
カグヤさんがハンバーグを
作ってくれているよ」
「仕事のためにも、
エネルギーのチャージは必要だな…
わかった、すぐ行く」
そう言って食卓に着くと、
テーブルの上になんとも美味しそうな
ハンバーグと白飯、
それからコーンスープがラップに包まれて
佇んでいた。
……なに、サイボーグだから
飯がガソリンかオイルかだと思った?
おいおい、日本の科学技術を
舐めてもらっちゃ困るね。
我輩達は『生身の人間』として
生活することを
義務付けられているようなものだ、
食物の消化なら搭載されている消化液で
消化して噛む力を動力に
エネルギーとして貯めておく。
……ついでに言っておくが、
排泄もするぞ?
まあ、これ以上は語らないが。
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作者名:空白 | 作成日時:2014年9月2日 19時