04 知識豊富 ページ5
情報解析型サイボーグとは、
その名の通り情報解析を行うサイボーグだ。
個人のプロフィール管理、
自分と組んでいる「ディンゴ」の
攻撃型サイボーグの
感情等のメンテナンスも行う。
生憎、我輩は姉のディンゴである。
情報解析型サイボーグは
知識が特化しており、
1度書き込まれた情報は
人間のように薄れていくことがないのだ。
トル子はそのため、
学校には行かず家で1日を
過ごしている。
……ちなみに、我輩のような
攻撃型サイボーグは
記憶は人間のように薄れていく。
「……ヤマト」
「なんだい、姉さん」
「君、涙腺タンクが空じゃないかい?」
「……何故バレた…!」
「眼球の潤いが今朝より
45.7%低下しているよ。」
そう言って姉さんは、
いつも着ているフリルの沢山ついた
黒いスカートのポケットから
人間の目薬のケースに入った
補充液を取り出した。
「ほら、横になって。
補充してあげるよ」
「あー、もう、そんなの
我輩1人で出来る!
全く……新機じゃないんだから」
「はいはい」
姉さんはくすりと笑い、
そしてリビングのソファに
足を組んで座った。
右足に灰色のスリッパが
引っかかって今にも落ちそうだ。
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作者名:空白 | 作成日時:2014年9月2日 19時