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昨日の夢*Mahoto ページ26

意地悪な女でごめんなさい。

すき

でも

もう少しあなたのその切なそうに揺れる瞳を見ていたくて

あなたの気持ち、見えないフリさせて?


ーーー

深夜、高速バスに揺られる。

隣にはお兄ちゃんみたいな、一番身近で、でも一番の憧れの人。
私の好きな人。そして、たぶん私の事を好きな人。

さっきまでぺちゃくちゃと喋っていたのにそろそろ寝なって言われて目をつむった。

行き先、なんだっけ…そんな事も思い出せないくらい微睡みながら、かくんと頭を落としてはハッと起き上がる。

「肩、もたれとけ」

それだけ言うと私の頭を優しく、半分くらいパーカーに隠れた手で引き寄せた

『ん、』

しばらくしてまだ眠りには落ちないで微睡んでいるけど、呼吸が寝息のように規則的に深くなった。

「寝た?」

小さく尋ねる声が聞こえる。
声を出す気力はもうない

すると彼はだらんと垂らした私の手をさわっと撫でて
そして絡めとってぎゅっと握った。

眠りに落ちる境目で、でも変に意識はハッキリしていて。


手に気を取られているとなにか気配を感じて気付かれないくらいに薄目を開ける。

目の前にはわたしの顔をのぞき込む彼
どれぐらいだっただろう

心臓が、五月蝿い


どんどん近づいて唇の距離があと数ミリ


心底愛しそうな顔で見つめて、
一瞬切ない顔をすると自分自身の唇を噛み締めてフッと離れた。と同時に手の温もりも消えた。

離れないでって抱きしめたい衝動に駆られるけど、寝てるふりに徹した私は次第に意識を手放した。





「起きろ」

ポンポンと肩を叩かれて起きると夜が明けていて目的地が近づいてることを告げるアナウンスが流れる。

ずっともたれてたんだ
肩、痛くないかな。

『まほっちゃん』

「なに、神妙な顔して」

『肩、ありがと』

そう言うとまた袖から指をのぞかせたまま口元を隠してふはって笑った

「急にお礼とか怖いんだけど笑」

『ひ、ひとが真剣に感謝してるのに!』

「はいはい笑荷物まとめな」

『流された…』

「早くしねぇと置いてくぞ」

『わかってるよ〜』


彼は私も好きな事に気づいてない。
出来ることなら今すぐにだってハグしてキスして好きだよって言いたい。

でも思いを告げてしまえば死ぬほど甘酸っぱいこの気持ちは幸せで甘いものになるんだろう。

もうちょっとこの気持ち、味わっててもいい?



ーーー

1ヶ月ぶりに更新したと思えばまた夢か!
しかも水溜りオンエアじゃない!

そろそろ夕闇とか北打ち書き出しそうです。

夜のアスファルト*tetsuya→←本日の夢(2019/01/20)*tetsuya



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設定タグ:東海オンエア , 水溜りボンド , YouTuber   
作品ジャンル:恋愛
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びねがぁ(プロフ) - なぁさん» ありがとうございます!いかにも言いそうな事を書きたかったのでそう思って頂けるのは嬉しいです!(○´ー`○) (2018年11月14日 14時) (レス) id: cafa26f311 (このIDを非表示/違反報告)
なぁ(プロフ) - とりあえずライン交換せん?でてっちゃーーーん泣ってなりました笑 面白いです! (2018年11月14日 1時) (レス) id: 07945c6d2e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:びねがぁ | 作成日時:2018年10月26日 17時

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