君と今日を紡ぐ

へんな恋愛観*tetsuya ページ12

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うそん。


人気のない新幹線の駅。

東海オンエアのてっちゃんと遭遇しました。

声をかけたら噂に聞いてた通りの神対応で、握手してサインもらって写真撮って
おまけに新幹線来るまで一緒に喋ろって。

ストーカーなんてもちろんしないけど、ガチ恋に足一歩踏み入れてる私には過剰供給じゃないですか？


あっこのベンチ座ろうよって歩く後ろ姿もかっこいい。
臭かったら冷めるんかな、とか思ってたけどふわっとなんともいい匂い。


ホームを吹き抜ける冷たい秋風には不釣り合いに顔が熱かった。


「へぇ、毎日見てくれてんだ。」

『は、はい。めっちゃ見てます。
今日もさっきご飯屋さんでキズナアイちゃんとのコラボ見てました』

ベンチの隣に座って肩が振れそうな距離で
きっと分かってるんだろうなあ、ファンが喜ぶ距離感を。

「アイちゃんかわいかったあ」

『ほんとに。内容も最高でしたし笑』

「それは言わんお約束でしょ！まぁ嬉しいけど笑 クズだと思われる〜」

スラスラと話せてしまうのも彼のコミュ力の賜物なんだろうな

『私はてつやさんと割と同じ考えなんでめっちゃいいなと思いますけどね笑』

「あら珍しい」

『ですよね笑
…なかなか分かってもらえないですよね笑』

「そうだねぇ」

笑ったつもりだったのに、泣きそうになって。

それを見抜いたのかてっちゃんは真顔になった

『ご、ごめんなさい変な空気にしちゃった』

「それは大丈夫だけど…」

全部見抜かれてる気がした。
…誰でもいいから話を聞いて欲しい、肯定してほしいって

「話聞くよ」

やっぱり。こんなの本気で惚れちゃうよ。

迷惑だしダメだって思うけど色素の薄い目に見つめられると不思議と唇が動き出してしまった。


先月振られた時の元彼のセリフを思い出す。
愛されてる気がしないって。俺が遊んでてもなんも言わないのに、俺ばっかり束縛してしまって、俺ばっか好きみたいで苦しいしお前の負担になるからもう無理って。

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