約束 6 ページ7
木村サイド
…浦田わたる君…か…
岡「良平さん?」
のぶが、訝しげに此方を見るので思ったことを素直に言った。
木「正直さ、俺、初めて浦田君の名前聞いたんだよ」
岡「…?…そうですか…」
木「…誰かが止めに来るほど忙しい人なの?」
声優として心配されるほど活躍してれば、名前位耳に入るはずだ。
岡「言われてみれば何か普通に働いてるんじゃな「あ!岡本君、良平君!赤髪の男の人見なかった?」
岡「下野さん?」
木「…赤髪の男の人?」
下「そうそう!赤髪の!…茶髪の背の低い男の人でも良いんだけど!」
そこで、ふと思い出す。…浦田君と止めに来た男の人の特徴に似ている。
木「…浦田君の事?」
下野さんは、少し首を傾げながらも頷いた。…知り合いなのか…?
下「良平君、知り合いだったの?」
木「え、いやさっき会っただけだけど…?」
下「え、そうなの?うらたくんなんて略してるから仲良いのかと思ったんだけど〜」
え、いや略してるから?…フルネームで呼ばれてんの?浦田君って
下「あっ!でさ、隣に居た人何処行った?」
木「え、浦田君と一緒に帰ってったよ…?」
下「ええ…、遅かったか〜!!」
ガクリと肩を落とす下野さんは溜め息を出しながら踞る。
岡「なんか用事でも有ったんですか?」
下「…うん、坂田さんに返さなきゃいけないものがあってさ〜」
へぇ、なんて聞き流していると前の方から背の高い男が来る。…見たことない人だな、新人かスタッフさんか
?「あっ…」
男は、踞る下野さんを見て立ち止まった。
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作者名:奏凜 | 作成日時:2018年2月11日 23時