約束 2 ページ3
命を、吹き込んでいる。
その事を考えるだけで
ゾクリとした感覚に襲われる。
声を張り上げて、生きていると伝えるんだ。
だから、アフレコが終わると息が切れるし、辛い。
神「お疲れ様、水飲んで。」
神谷さんがほら、と水を差し出す。
「…ありがとう…ございます…」
ぐいっと水を飲み干す。…君もよくこうしてくれたなぁなんてさ
「すみませんでした。ありがとうございます。」
お疲れ様でした、と神谷さんに挨拶して後ろ姿を見送る。
「あぁ…もう良いよ、久し振り。」
久し振りな顔を見た場合、相手は呆れたような顔をするらしい
「_____浦田さん……えっと…お顔が歪んでらしゃいますけど…」
う「…お前らさぁ…はぁ…もう良いよ、久し振りだな」
「うらさん…?どうしたの…?」
怒ってはないみたいだが、どうしたのさ?
うらさんは次のアフレコがここでらしい
「あの〜…さぁ…………あの人元気?」
うらさんは台本から目を離さずに声を吐いた。
う「………お前らさ…よくわかんねぇな」
どうやら教えてくれないらしい、うらさんは台本から目を離した。
う「ちゃんと大丈夫だ、安心しろ」
精神面は知らんがな、とうらさんらしい笑顔を見せた。
「…うん。…うらさん、頼んだよ。」
う「分かりました、先輩?」
にやりと笑って、台本に目を戻した。
K「おはようございます〜!」
嗚呼…うらさんらしいや、ちゃんと区別している。
「…お疲れ様です!KENNさん!」
K「あっ!…久し振りだね〜、Aさん。浦田君も宜しくね!」
う「はい、宜しくお願いします」
「じゃあ、頑張ってください、お先に失礼します。」
うらさんが"任せとけ"と口パクした。
ありがと、うらさん。
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作者名:奏凜 | 作成日時:2018年2月11日 23時