塩対応系男子 × ストーカー系女子【水上颯】

ストーカー23人目 ページ30

全身から感じる皆の視線

…これは行かなきゃいけないパターン





『おーっと、橘さん
メイド服姿での登場！』




…この司会者、うざい！




『では、5人からの告白
どうぞ！』





「えー、2-2の杉浦久志です
ずっと前から_________」




5人から話された内容なんか聞いているはずもなく

頭から離れないのは颯くんのこと




…「そういうの、うざいんだよね」

その言葉がずっとリピートされてる



こんな時に颯くんが居てくれたら__…






『さて、橘さんのお返事は…!?』


「へ、ぁ…」





いつの間にか終わっていたらしい

…どうしよう

頭が全然回らない

颯くん…!!





『おーっと、迷っている様子ですが


あぁっと、なんだ君！』




会場がシーンとなる中

マイク返せ！と司会者が叫んでいる

その方向へ視線を向けた

そこには_______




「…2-1 水上颯


A、俺と付き合って
返事は？」

「ぇ、」

「迷っている暇ある？
ほら、返事は？」





急な告白

その真剣な表情を見て

なんかウジウジと悩んでいたことが馬鹿らしく思えてきた

返事？そんなの決まっている




「…こちらこそ」




鼓膜が裂けるほど周りが叫ぶ

颯くんはいつものポーカーフェイスを保ち

私の腕を引いて体育館を出た

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