咲き誇る２つの華

第43話 ページ46

そんなある日の夕刻……

A『何だろう…何かを忘れているんだよなぁ…。』

と、Aが自室で考え事をしている時だった。障子の向う側から声が掛けられた。

？「A、入っていい？」

声の持ち主を判断したAは、『どーぞ。』と返事をする。障子はスーッと開かれ、姿を現したのは…

A『どうしたの？彩歌。』

彩歌であった。

彩歌「A、覚えてる？この後のストーリーの流れ。」

A『へ？流れ？』

Aは少し考える。そして…

A『…最悪だ…何で忘れてたんだ…。』

と呟く。どうやら、この後の展開を思い出した様だ。

彩歌「一応、私も千鶴の気配を毎夜気にしてはいたけど、未だに動きがなかった。けれど、そろそろだと思う。」

A『了解。じゃ、今夜の可能性も0じゃない訳だ。今日は私が見るよ。』

彩歌「そうして。見張りのあとの巡察はさすがに…(苦笑)」

と、苦笑を交えながら彩歌は応える。

A『ごめん…忘れてた(苦笑) とりあえず、なにか反応があれば合図をするよ。合言葉とかにする？』

彩歌「…【そんな事して何になる？】とかでいいと思う。私も何とか起きておくようにしとくよ。」

A『了解。んじゃ、今日は任されたよ。』

彩歌「あぁ。私は少し寝る。」

A『そーしろ、そーしろwww』

そして、彩歌はAの部屋から退場したのだった。

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