傷付いた少女を救えるか 2 【松田陣平】

どういう ページ11

私が部屋を出ていこうとするとそれを陣平に止められた





松「どういうことだ？」





陣平の声は驚くほど低い






松「死ぬために生きていたってどういうことだ？」







『陣平、離して』







松「どういうことだ？答えろ」







陣平の目を見ていられない





すると顎を持ち上げられ無理矢理目を合わせられる






松「どういうことだ？」






『言っただろう？……私は人を殺しまくる殺戮兵器だ。だから死ぬ。これ以上人を殺したくないし、仲間を失いたくはない』









松「だから死ぬって……ふざけんな！！！！！！」







『ふざけてる？あんたにとってはそうだろうさ………でも私は真面目なんだ。父親……あいつを殺せば私はじさつをする、私は今まで仲間を駒として扱い、たくさんの仲間を見殺しにしてきた』









涙が溢れる





『私は今まで憎しみだけで生きてきた』





ああ、目の光がなくなっていくのがわかる







『それは、これからも同じだ。どれだけ人に憎まれようとも、私はこの仕事で生き、この仕事で死ぬと決めているんだ』







松「お前は俺を置いて死ぬというのか……？」







その言葉に目を見開く






『ああ、そうだ』





声が震える、嫌だ、本当はそんな事を言いたいんじゃない！！！








松「覚えておけ、お前が死ねば俺は後を追う」





『なっ！？』






松「だからもういい我慢すんな」








そういわれ抱き締められる






松「言っただろ？お前がどれだけ汚れていてもお前を愛するって」









『本当に……？本当に私を愛してくれるの？』







松「当たり前だ、だからもう死ぬなんていうな………」








その言葉に頷く






この人が愛していてくれるかぎり私は彼と共に生きよう





そう、決心した私であった

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