傷付いた少女を救えるか【松田陣平】

歌い終わったら ページ12

歌が終わった




そして私の舞いも終わりを告げる






『ふぅ〜〜』






息をつき、みんなを見てみると……







『ええ！？何泣いてるの！？』




みんなが泣いていた





萩「それいったらAだって泣いてるじゃぁぁぁぁぁん！！！」





『えっ？』





そういって自分の頬に指を当てる




すると指先が濡れた





『涙なんて四年ぶりだ………』







そういって舞台から降りる




そしてみんなのもとへと向かう



みんなの涙は止まったようだった








降「お前、いつまで泣いている気だ？」






『はい？』






また指先を当てる、するとまた指先が濡れた







『わからない………止まらないんだっ………』





なんだか手も体も震えてきた









『なにこれ？今までこんなことなかったのにっ…………』







そういうと何かに抱き締められた





「「「「ま、松田！？！？」」」」









『ま、松田さん！？離してください！！！』








松「断る、多分泣きたいんだろ？だったら泣けよ！！全て受け止めてやるから」







その言葉に胸が締め付けられ、涙が溢れた







松「いつでも胸を貸してやるよ」







私は声を上げて泣いた






こんなのは久々だった






久々の人の温もりに触れさらに涙は止まらなかった







その間松田はずっと抱き締めていてくれた

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