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-中学3年-
〜京極side〜
自分は思いを伝えられないまま3年生になった。
嬉しいことに今年も同じクラスだった。
貴「今年も同じクラスだね。
よろしくね!真君!」
京「よろしくお願いします」
貴「結局,敬語は外れなかったね」
と笑いながらAさんは言った。
貴「名前呼びは大丈夫なのに敬語が外れないって(微笑」
京「すみません」
貴「謝らなくてもいいよ
あっそうだ!8月にね引退コンサートがあるの。
もし暇だったら来てくれない?」
京「大丈夫ですよ。」
貴「ありがとう!じゃあまた日付とか時間とか分かったら言うね」
京「分かりました」
去年は大会があったから行けなかった。
今年はきっと大丈夫だろう。
大丈夫であって欲しい。
結局,引退コンサートに行くことはできなかった。
が,Aさんは怒ることなく
貴「仕方ないよ!真君,強いんだもん
大会があるんだったら,そっち優先しなきゃね」
とてもいい子だった。
告白するのはやはり勇気がいるもので,1度も思いを伝えられないまま中学生活が終わってしまった。
高校になれば伝えようと思ったが,Aさんとは別の高校へ進学。
その後会うこともなかった。
もうこのまま会えないのだろう。
もし,奇跡的にあうことが出来たのであれば,必ず告白すると心に決めた。
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作者名:星音流 | 作成日時:2021年4月1日 8時