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Slow Down39 ページ39

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目が合えば少し困った顔をするA。



「あ、ヒナさん!…スモーカーさん」

「A目が覚めたのね。よかったわ。」

「……体調はどうだ」

『ご迷惑おかけしました!明日からまた働きますよ』

「…1週間は休みだ。。その間俺も休暇を取る。」

『え?でも誰が指揮を取るんですか?!私なら大丈夫です!!』

「ダメよ、あなたは今は療養しなさい。1週間は私が指揮を取るわ。」


俺はたしぎが座ってた椅子に腰を下ろした。


「…A、悪かった」

『…なんで謝るんですか?』

「お前とあいつを関わらせないことに必死で倒れるまで何も気づかなかった。」

『……ダメじゃないですか、白猟のスモーカーがそんな顔してちゃ』


こんな時まで優しいお前に甘えそうになる。
だがこの先も一緒にいたいと思うから全てを話した。

マリアをほっとかなかったんじゃなくほっとけなかったこと。
Aに興味を示すくらいなら俺があいつの近くから離れない方がいいと思ったこと。
それからマリアとの関係、さっきの出来事も。


『…そんな気がしてました。私1人で勘違いしてたんですね』

「勘違い?」

『元恋人が自分の元にきて私のこと邪魔になったんだって思ってました』

「俺がずっとイライラしてたのもAとの時間が取れなかったからだぜ」

『それは私も同じですよ。』

「お前だけだ、側にいたいと思う女わ」


Aはただ泣いていて俺はそれを黙って見つめていた。
そっと手を握れば握り返してくれる温もりを感じる。


『…スモーカーさんのこと信じきれなくて、私最低ですね』

「いや、お前は最高だ。だからこれからも俺のそばにいてくれよ」

『っ!うん、だからもうどこにも行かないで』


俺は後ろにいるたしぎとヒナにお構いなしでAを抱きしめた。

久しぶりに触れたAに俺の心は温かくなる。

もう二度と悲しい思いをさせたりしないと心に誓った。

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ひーちゃん(プロフ) - レイラさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!亀更新ではありますがまた覗いていただけると嬉しいです! (2021年4月5日 17時) (レス) id: fe89f8f653 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 凄く続きが気になる作品ですね♪更新頑張って下さい! (2021年4月5日 16時) (レス) id: 3d514e4aab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2021年3月30日 1時

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