Love is... 【２】 (ページ11)

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お風呂を済ませキッチンで水分補給をする。
ふと視線を感じる方向を見ればローがいた。

ﾛｰ「…ペンダント見たんだろ」

『っ！！！…なんで、持ってるの？』

ﾛｰ「コラさんがあの日俺に渡したものだ。」

『…コラさんってロシーのこと？』

ﾛｰ「あぁ。コラソンってのはかつてファミリーにいた頃呼ばれていたコードネームだ。」

『…ファミリー？ロシーは海軍本部中佐だよ。』

ﾛｰ「俺の知ってるコラさんとお前が知ってるロシナンテは同一人物だが全く違う人間だ。」

コラソンはドフラミンゴの実の弟であること。
ドンキホーテファミリーの幹部だったこと。
子ども嫌いで容赦なく殴られたこと。
普通に喋れるのに喋らないふりをしていたこと。

『ロシーはそんな人間じゃない。』

ﾛｰ「だから全く違う人間だと言っただろ」

『ロシーは海軍本部の中佐で、私のことすごく可愛がってくれて、いつもドジで笑わしてくれた。』

ﾛｰ「…あぁ、本当のコラさんわな。だがファミリーの前じゃ本来の自分を隠してそういう人間を演じていた。」

『さっきからファミリー、ファミリーってなんのこと言ってるの？』

ﾛｰ「俺は昔ドンキホーテファミリーにいた。そこでコラさんとは出会った。」

『えっ？じゃあ任務っていうのは…』

ﾛｰ「コラさんは潜入調査員だったんだ、それと同じように海軍にも調査員は送られてたがな。」

ローの言葉に全てを理解してしまう。
噛み合うことのない兄弟の歪んだ愛。
自分の身を投げ打ってでも助けたかったんだ。

『じゃあ任務中に見つけた病気の少年って…』

ﾛｰ「あぁ、俺だ。だが俺を助けたのは任務外の話だ。
俺は珀鉛病だった。診てくれる病院なんてどこにもなかった。半年かけて辿り着いたのがオペオペの実だった。ドフラミンゴが情報を持っていた。それを俺たちが横取りしたんだ。」

『だからってなんで？』

ﾛｰ「俺にオペオペの実を食わせたこと。そして何より裏切り者だったから。ドフラミンゴの手で殺されたんだ。」

ローとの会話で明るみになる真実。
いつになく回る頭に全てを理解してしまう。

今の私はぐちゃぐちゃだ。