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元凶1 ページ2

事は不運の重ね重ねだった。一番の友達だった清香が転向してしまう事、それが始まりで。清香の両親はトラックでの運輸が職だった為遠くへ行くことになってしまったそうだ。
当初は何度も何度も泣いた。
昔っからの付き合いがあった清香とはお互いを分かり合い、喧嘩もふざけ合いもする仲だった。
それが今から壊れて無くなるような、そんな感覚に襲われた。

だが時は止まる事をせず進む一方で、ついにお別れの日までがやってきた。

「……今までありがとう。」

「………………。」

私は返事をしなかった
認めたくない、信じられない。
信じたくもない現状からのがれたくなった。

「大好きだよ、これからも。」

清香は私を抱きしめて言った

「…………ばかぁぁ…」
私は俯いて必死に涙を溜めた、だけどポロポロ零れるモノは止まる気配が無い

「…ごめんね……。」
清香までもが涙を流した

「謝んないでよぉぉぉ……」

「私だってぇっ 私の方がッアンタのこと、大好きなんだからねぇ…!!」

抱きしめる力を強くして、涙で濡れた肩に顔を埋めた、

「ほら、もう行くよ」

清香の両親が迎えに来てしまった。

「…行かなきゃ。」

すっと体から手を離し、私の目を見て清香は言った。

「またね」


「…っ!!……うん、また、また会おうね」


清香は両親の車に乗った、私との約束を残して。

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作者名:いもけんぴの剣 | 作成日時:2018年1月23日 0時

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