正解 第120Q ページ25
『っはぁ…はぁ…』
今ミニゲーム中なんだけど、気づいた。
こっちにPG2人いるし、でもCいないしテツ君いないとしんどいな。
僕もテツ君みたいなパスができたら、もっと上手くなれるのかな。
…あれ?僕って、何もないよね?
身長も、体力も、技術も、パワーも、特別なスキルも…。
みんなからの信頼だって、ないだろう。
みんなが「何あれすげぇ!」って言うようなプレースタイルもない。
僕、何もできないじゃんか。
声が聞こえたりするけど、でもあれはバスケにさほど関係ない。
知らなかった。僕がこんなにも無力だったなんて。
赤「危ない、橙河!!」
『え?』
征君の声がした方を見ると、目の前にボール。
考える暇もなくて、顔面に激痛が走る。
『った!』
痛みに耐えきれなくなり、その場にうずくまる。
赤「橙河!!」
桃「橙河君!!」
みんながゲームを中断して僕のところに駆け寄ってくる。
僕、何もできないどころか、迷惑かけちゃってるじゃんか。
『ははっ…痛い…痛い…っ』
黒「どこが痛いんですか!?」
…心が痛いんだ。
そこで意識が途切れた。
ーテツ君サイドー
僕が青峰君にパスを出そうしたら、手元が狂ってしまいそのまま橙河君の方へ飛んで行った。
この前の橙河君なら取れたし、大丈夫か。
なんて思っている僕がバカだった。
今日の彼はおかしかった。
集中してないと言うか、ボーッとしていた。
赤「危ない、橙河!!」
『え?』
大きな声で叫ぶ赤司君。
それに反応し、やっと我を取り戻したと思われる橙河君。
でも、よけきれるはずもなくて。
そのまま顔にぶつかった。
『った!』
声が上がった瞬間にうずくまる橙河君。
どうしよう、僕のせいで彼のこれからに障害があったら…。
赤「橙河!!」
桃「橙河君!!」
みんなが試合を中断して橙河君の元に集まって行く。
僕も急いで駆け寄る。
『ははっ…痛い…痛い…っ』
黒「どこが痛いんですか!?」
かすれた声が聞こえて来て、さらに不安が高まる。
反射的に大きな声を出してしまったが、関係ない。
でも、彼の答えを聞けないまま、練習は中断になった。
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紫苑(プロフ) - とても面白いです!続きが気になります!更新頑張って下さい! (2013年12月17日 0時) (レス) id: 714c6be7d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:人参 | 作成日時:2013年8月31日 14時