【黒バス】僕は、この人たちに出会って正解だった。【男主】 (ページ22)

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正解第117Q ページ22

黒「橙河くーん」

走ろうとした時、テツ君に呼び止められた。

『どうしたの？』

黒「赤司君が「お前も少しは橙河を見習え」って言ってきたので、遠回しに行けと認識しました」

テツ君面白い。

でも、行けって言われてやるよりは、自分から動く方が大切じゃない？

ま、いいか。

『走りながら話そうよ』

黒「はい」

ちょっとうとうとしながらも走る。

今になって眠気が来るとは…。

黒「ただ僕たちよりちょっと体力あるくらいで、なんで威張るんですかね」

となりを見ると、頬をぷくっと膨らませたテツ君がいた。

なんでそんな可愛いことするの集中して走れないでしょ。←

『まあまあ…。そんな時は、こっちが相手よりも上手くなって、見返してやるぞって思うのが一番だよ』

黒「そうですよね…。よし、青峰君をぎゃふんと言わせます」

最初から高い位置にハードル設定したな、テツ君。

逆にすごいわ。

僕はコツコツ行くタイプだから、最初に体力つけて次に基礎、応用、実践の順番で磨く予定だ。

《pppp…pppp…》

あ、征君からだ。

もう終わったのかな。随分早い…。

僕まだまだ走れたのに！

『じゃあ、戻ろうか』

黒「はい。あ、僕ちょっと先にやらなきゃいけないことがあるので、お先に失礼しますね。橙河君はゆっくり来てください」

そう言って、テツ君は先に行ってしまった。

忙しいな、朝から。

小さくなるテツ君の背中を、僕は微笑みながら見ていた。