ソウルメイト (ページ34)

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ぽかん、と口を開けたまま何も言えない俺に翔太くんは続けた。

nb「弾が入ってない銃が使えた。どういうことかわかる？」

nb「お前、能力使えんじゃね？

それも、室さんのも。」

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iw side

iw「…ふっか」

くるりと振り向いたふっかは、目を合わせて楽しそうに笑う。

fk「ふふ、どうしたの？照」

何がおかしいのかけらけら笑うふっかは目を離したら逃げ出してしまいそうで、咄嗟に肩を掴んだ。

iw「なあ、本当にこんなんでいいの？」
fk「ん～いいよ。」
iw「………阿部が、翔太と舘さんのあの出来事から共鳴について調べ始めてる。」
fk「共鳴ね～～、能力の上限が上がるって便利よね。俺とか人送れなかったりなんだかんだ制限あるからさ」
iw「ふっか、…阿部は多分、もう感づいて…」
fk「照」

そう名前を呼んだ、ふっかの目はもう笑っていなかった。

fk「…だから、何？」

ふっかは苛立ちを隠そうともせず、その場にあった石を蹴り飛ばした。
ごめん、と謝るとふっかの口角のみがへらりと上がる。

fk「康二はまあ、全くのイレギュラーだけど…。ラウに会えたのは驚いたよ。まさかあんなになってるとは思わなかったけどね。」
iw「…ふーん」
fk「やーねひーくん、俺がラウばっか構うから妬いてるんでしょ」
iw「キモいこと言ってんじゃねえ」
fk「あはは」

こうやって見ると、ふっかも普通の28歳に見えるんだよなあ。

fk「さて、そろそろ戻ります？」
iw「だなぁ、偵察終わってもおかしくない時間だし。じゃ、お世話になります。」
fk「いいえ～」

パチン、とふっかが指を鳴らした後。

紫色の光が俺たちを包み込んだ。

そして、今まで2人がいた場所には、”何も残って居なかった”。

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作者です

お久しぶりです！間が空いてしまってすみません。
実は勉強のため忙しく、なかなか時間が作れていませんでした。
これからも更新ペースは落ちるかもしれませんが、完結させるまでまだまだ書きたいシーンがたくさんありますので出来る範囲で続けていきます！

お付き合いよろしくお願いします！！