ソウルメイト (ページ4)

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sk side

国の運営する研究室からそれなりに離れた、森の奥にある一軒家。

もともと廃墟だったそこは舘様と翔太が既に住んでいて、俺達もお邪魔することになったんだよね。
割と広めでくつろげるリビングもあれば、部屋も多くて未だに空き部屋があるくらい。
あべちゃんはここの元の主を突き止めようとしてたけど…佐久間さんはふつーに暮らせればそれでいいのよね。

sk「ただいま戻りました～～であります！！！」
nb「うっさ」

勢いよく扉を開けると、既に他の3人は帰ってきていた。

ab「ふっか、見つけて来たから後で送っといて」
fk「お～了解」
ab「にしても、ふっかが居てくれて良かったよね。”転送”の力があればあんな酷い場所にいちいち行かなくていいんだもん」
fk「え、めずらしく褒めるじゃん何？デレ期？」
ab「は？」

ふっかが持ってきた石(俺たちはエナジーって呼んでる)の上でパチリと指を鳴らすと、それは紫色の光に包まれ一瞬にして消え去った。

fk「はい、終わり！」
iw「ね～ふっか、俺のチョコしらない？」
fk「昨日食べてたでしょ」
iw「え、もうなくなったっけ」
dt「あんなにストックあったのもう食べたの？」

こちらの甘党マッチョこと岩本照は、ふっかのソウルメイト。
冷蔵庫の中を必死に探しているけれど、ごめん、実はそのチョコ食べたの俺なんだよね。
ま、めんどくさくなりそうだし黙っとこ。

iw「ちょっと俺買い出し行ってくる。なんか欲しいものある？」
dt「あーじゃあ、買いに行く予定だったメモがあるからそれ買ってきてもらってもいい？」
nb「テキトーに菓子」
iw「おっけ」

そういうと照は窓に足をかけ、大きく飛び上がった。
照の能力は”跳躍”
ここから街へは歩いて2時間ほどかかるが、照なら数分で着いてしまうだろう。