soul mate

△ ページ8

ｰ



yt side


「大ちゃんいつもありがとね。」



涼介のランドセルを開けて大ちゃんと同じプリントを探す。



「りょーちゃん。なんもやってないじゃん。」



なんにも埋まってないプリントに苦笑い。


「りょぉ、しらぁいよぉ。」



「あ、その時ひかと違うお部屋でお勉強してたよ。」


涼介は、みんなの授業中に一日に何時間か、ひかる先生と口話や手話の練習ができるようにおねがいしている。


「そうなんだ。じゃあ後で進めないとだね。」


普通の授業はまだまだ読唇術が出来ない涼介は、ついていけないみたい。


2人で宿題を始めたのを見て、


俺も自分の仕事に取りかかる。


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

ar side


ある日の休み時間。


「大貴くんちょっといい？」


いのお先生に呼び出された。




「かていほうもん？」



「うん。大貴くん転校して来たでしょ？だから、お父さんとお話したいなぁって思ってね。」


「へー。」


「だから、この紙お父さんに渡して？」


「はぁーい。」




ｰ

△→←△

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す