第一の異能 ページ44
何かが私にかかった後、
掴まれていた腕は自由になった。
咄嗟につぶっていた目を開けると、
『・・・・・・嘘・・・・・』
白い床には赤黒いものが塗られていた。
そして、私の前にあるのは・・・・
元インゲン。
・・・・違う違う、元人間。
全身から血が飛び出しており、酷い有様だ。
目を先刻私の手を掴んだものから
部屋全体に移す。
『・・・・何が…起きたの・・・・』
先刻同様。
部屋中に赤黒いものが塗られていた。
そして、床に突っ伏している物体たち。
私を追いかけていた敵は誰一人として生きている者はいなかった。
奥の方を見ると、
中也さんの手首を掴んでいる太宰さん。
そして、目を見開いている中也さんだけが生きていた。
中也さんは あっ と云って、我に返ったように私のもとに走ってきた。
中也「大丈夫か?」
『はい。』
中也さんは私に手を出して、立たせようとしてくれた。
私もその手を取ろうとしたけど、
『 っ! 駄目です!』
急いで手を引っ込めたが遅かった。
中也さんは私の手を取っていた。
中也「っぐ・・・ゴホッゴホッ!」
咳と一緒に血を出した。
それに気づいた太宰さんが駆け寄る。
異能が解除されていない。
・・・気持ちを落ち着かせろ。
・・・・・・・・・・よし。
『中也さん!』
私は中也さんを抱え上げる。
中也「自分で歩けるから降ろせ。」
『でも、、、「大丈夫だ、A♪」‥‥はい。』
私は中也さんを降ろした。
中也「にしてもとんだ異能じゃねェか。」
治 「其の儘にしておくには勿体無さ過ぎるね。」
『‥‥私の能力は・・・・』
中也「分かったのか?」
『・・・・・・なんでしょうね?』
中也「分かってねェのかよ。」
治 「もう少し調べてみるかいがあるね。」
中也「何か見つかるかもしれねェし、活用の仕方、
今後の特訓にも役立ちそうだしな。」
私の異能の全貌が明らかになるのはまだ遠そうだ。
フラッ ))
中也「A!?」
『体中が・・・痛いです・・・』
治 「リバウンドか。少し寝るんだ。」
意識が遠のいていった。
ラッキーアイテム
犬
今日は何される?
ドンッ))「(名前)。」
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kurumi - 桜夜さん» 話をややこしくしてしまって申し訳ないのですが太宰の入社試験で買った描写もありますが、「太宰、中也、十五歳」で中也が太宰に突撃する少し前、「完全自殺読本」を読んでいるシーンがあります! (8月2日 16時) (レス) @page7 id: 36a2ebbf69 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ(プロフ) - 桜夜さん» ご指摘ありがとうございます。訂正してきました。教えて頂けて良かったです! (2018年9月24日 10時) (レス) id: 07bb2550e4 (このIDを非表示/違反報告)
桜夜 - あの、読ませて頂いているのですが、お風呂に出てくる「完全自殺読本」は、太宰さんの入社試験の時に買ったのでは?(本に乗っています) (2018年8月19日 15時) (レス) id: 0d733c9466 (このIDを非表示/違反報告)
月瀬ゆうめ - 夏。さん» 触手ネタ・、、、思いつきませんでした!良いですね!久しい夢が触手ネタ!ありがとうございます!使わせて頂きます! (2018年7月3日 18時) (レス) id: 3fa5b6199d (このIDを非表示/違反報告)
夏。 - 夢の内容リク効きますかね?もしも効くのであれば触手ネタがいいです!←(変態)そして起きてみたら現実だった…みたいな?いつも見てて面白いので今回リクエストさせていただきました!通れば嬉しいばかりです!(*´∀`) (2018年7月3日 18時) (レス) id: 836c6fb7cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月瀬ゆうめ | 作成日時:2018年6月9日 15時