【旧双黒】【文スト】続・目覚めたら其処には旧双黒様がいた。 祝・その後、双黒補佐・幹部補佐になった私の日々を。

　ラッキーアイテム ページ29

中也「頂きます。」



　 『はい！頂きます！』





　 中也さんはスプーンを取って、

　 一口分掬い、口に運んだ。



　 お口に合うだろうか・・・・中也さんの舌は肥えてる筈・・・



　 よく噛んで、ごくんと飲み込んだ。

　 そして、目を見開いて、



中也「美味いな。凄ぇなA！」

　 と、褒めてくれた。



　 『良かったです！』



　 私が作ったのは、

　 〖 オムライス 〗。




中也「卵はふわとろで、ご飯も具沢山。

　 スープも玉ねぎの甘さが引き立っていて・・・・(以下略)」


　 『うわぁ・・・・凄く嬉しいです！』



中也「にしても、オムライス何て久しぶりに食ったな。」

　 『私もです。私の中でオムライスっていうのはですね。』


　 私は思い出話をした。



　 小さい頃から何か大事なことがあったり、

　 落ち込んだりした時に食べたのが何時もオムライスだった。


　 私達兄弟は縁担ぎみたいな感じでオムライスを食べることが多かった。


　 あ・・・そう云えば喧嘩したときオムライスで仲直りしたな・・・



　 全部全部が懐かしい思い出。

　 つい先日までは一緒だったんだけどな。

　 ずっと。




中也「・・夫か？・・・？大丈夫か、A？」

　 『ああ・・・ごめんなさい。』



　 思い出に浸っていたらしい。

中也「ほら、Aも食べろよ。」

　 『そうですね、頂きます。』



　 私達は明日の仕事の事を話し乍らご飯を食べ終えた。

　 そして、その後お風呂に入った。


　 今日も私から入らせてくれた。


　 回想 −−−−−

　 『大丈夫です。今日は中也さんから入ってください。』

中也「A、早く入ってこい。選択肢を二つやる。」


　 選択肢が二つってことは先か後かだよね。

　 後に決まってる！


中也「先に入るか、」

　 『後者で！』

中也「そうか、そんなに俺と入りたいのか？」


　 『はい・・や・・待ってください！？』

中也「先に入るか、俺と入るか。」


　 『先に入らせていただきます！』


　 −−−−−−−−−−−− ｆｉｎ −−−−−−−−−−−





　 中也さんは２０分くらい前にお風呂に入った。

　 もう少しで上がって来るかな？



　 私は椅子から立ち上がり、

　 本棚の前に来た。




　 其処には倒れないように設置された踏み台が置かれていた。

　 何かミニ階段みたいなやつ。



　 そして、其のミニ階段の様な踏み台の一番上まで上がった時、

　 私はあるものを見付ける事となる。

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