可愛すぎる園児、中也くんを誘拐しました。【文スト】

はち。 ページ10

＊


『おはよう、私の可愛い天使』





朝。私の隣で、スースーと寝息を立て、天使が寝ている。


あぁぁぁぁ、可愛い、やばい。





「んぅ……あ、おねーちゃん、おはよう」




そう云って、ギュッと私に抱き着いてくる。

私も抱き締め返す。






「ちょ、A…私とは一緒に寝てくれた事なんて、ないのに……」




お兄ちゃんは起きるなり、文句を云う。

いつもの朝だ。




違うのは、天使が横に居ることだけ。




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＿＿数時間前、まよいいぬようちえん。


綺麗な女性と先生は、また話していた。







「なんじゃと？｣



「その女子高校生の名は、Aと云うそうです」



「嗚呼、そうならそうと早く云え、Aは私の親戚の子じゃ、だから問題ない」









＿＿＿良かったのう、中也。



真逆、私らが手を下す前に、あっちから攫ってくれるなんて。





「…全く、誘拐とは、幸運なのか不運なのか、よう分からんのう」





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「おねえちゃん、ようちえん連れてって｣








…本当に、良かった。



どうやってこの姿でAに近づこうか姐さんと戸惑っていたが、あっちから近付いてくれて。







『うん、いいよ、行こっか』








＿＿＿後は、Aを事故から救うだけだ。



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