ん家3 (ページ23)

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黄side

いい匂いがする…
でも目が疲れているから開けられへん…

ふかふかの布団に寝返りをうつ
しげ…手を伸ばすけど何も無くて…
あれ？と目を開けるとベッドには俺一人やった

寝室の扉がうっすら開いていて
そこからええ匂いが漂っているのが
漫画のように分かる

服を探して下着とシャツは着る
なんか昨日借りたヤツやないからか
超絶ミニのワンピースみたいやけどもうええやろ…

匂いを辿るとキッチンに立っているシゲへ到着した

黄「ぉはよ…」
赤「お、起きたか！おはよー！」
黄「あさごはん？」
赤「おん！食べて昼間のうちに買い物でも出かけよ？で。明日のこともあるから夕方には帰ろな？」
黄「んふふっ、健全なデートやね」
赤「ホンマは昨日から健全が良かったんやけどな…ごめんな？腰とか痛くない？」
黄「大丈夫。シゲが優しくしてくれたやん」
赤「いや、最後飛んでもうたし…」

昨日ははちゃめちゃにやった訳では無い
ホンマに愛しているって言うのをじっくり感じた

黄「なんかシゲに全部やって貰ってるな」
赤「昨日は俺が淳太のこと頂いたんやから当たり前やろ」
黄「そう？俺も頂いたやろ？」
赤「もー！そんな服してたら襲って欲しいって言ってるみたいやんけ！」
黄「ええやん別にー着ただけええやろ？」
赤「折角のデートの予定が崩れてまうやろ？」

もう少しでできるからそれまでに着替えてこい！
と突き返されてしまった

仕方がないから服を持って
寝室で着替える

黄「しげー？」
赤「ん？どうした？」
黄「昨日借りてた服は洗濯機中入れたらいい？」
赤「ぁあ！置いといてー」
黄「ん？わかったー！」

ぐちゃっと置くのも変から
少し畳んで置いておく

リビングに戻ると豪勢な朝ごはんが並んでいた

黄「すごっ、毎日こんなんしてるん？」
赤「普段はせんよ。今日は特別や」
黄「…なんか俺からも恩返しせんとな…」
赤「ならさ！服見に行こ？」
黄「服？」
赤「どうせドラマの打ち上げとか私服で行かないとアカンやん。淳太が選んでや」
黄「うん！一緒に見よな！」

それなら俺からプレゼント出来る！

赤「淳太が選んだ服を着て『彼女が選んでくれたんですー』て言うねん！」
黄「それ変な噂立つで？」
赤「ええやん。共演者と立つ方が嫌やもん」

番組のことをおもって言ってるのか
本心かはよく分からへんけど

黄「よし！食べて行こな！」
赤「おん！」

恋人なシゲはいつもの何割にもましてかっこいくて、
しっかり者と知ったのであった

END