ん家3 (ページ22)

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赤side

自分のテリトリーに恋人がいるなんて
正直中々ないから
自分でもストッパーが聞いてないのがよく分かる

アカンアカン。淳太も疲れてるよな…
そんなん…あかんな

風呂からあがってリビングへ
あぁ言ったけどまだリビングに居るかもしれへんから
そう思ったけどリビングのテレビも消えてて
ソファの傍に淳太のカバンも置いたまま

眠たかったんかもしれへん
リビングの電気を消して寝室へ向かう

確かブランケットはクローゼットの中にあるはずやから
後でそれとリビングに戻ればいいし
どうせ寝るだけやからスマホの灯りで十分

寝てるかもとゆっくり扉を開ける

黄「ぁ、ごめん。先に布団来てもうたわ」
赤「ええねん！寝てへんかったん？」
黄「シゲまだやのに寝んよ」
赤「疲れてるのにごめんな？」

横を空けてくれていたのでお邪魔する
淳太が寝てから移動すればええやろう

黄「シゲ眠い？」
赤「そこまで眠ないよ」
黄「あの、手繋いで寝てもいい？」
赤「ええよ」

遠慮がちに手を握ってくるから
敢えて絡めるように恋人繋ぎに変えてやる

黄「ぁ、寝にくかったら離してくれてええから」
赤「大丈夫」
黄「そ、そう…」

あの大きな目がゆっくりと瞬きをしている

赤「淳太疲れてる？」
黄「いや…しげのが疲れてるやろ？」
赤「互いにやな」

ベッドの上で寝転がりながら
頭を撫でてやる

他のメンバーの前では絶対にこんな事せんけど
今は恋人の時間やし
雰囲気的にも

黄「しげって彼女に対していつもこんな感じなん？」
赤「いつも？」
黄「シゲの歴代の彼女さん」
赤「どうやろ…正直この仕事してるとしっかり時間作るの難しくない？」
黄「そうやね…」
赤「俺器用やないから使い分けとか出来てないかもな」
黄「そう？今日…いつもと違うシゲを沢山見た気がする…」
赤「そんな事ないって」
黄「急に言ったのにおもてなししてくれてありがとう」
赤「いつでもおいでや」

そろそろ寝るのかもしれへんと
布団を掛けてあげて
頭を撫でる

あんまり同じ布団におるとあかんことしたくなるし
このまま寝てくれ

黄「しげ…する？」
赤「え…でも疲れてるやろ？」
黄「それはシゲもやん」
赤「無理強いはしたくないから」
黄「違うよ…おれも…その…したいというか…」
赤「今できる全力で優しくするから」

自分でかけておいて悪いけど布団を下に蹴落として
淳太を真ん中へ連れてくる

黄「その変わりいっぱい話してな？」

明日は起床時間も決まってないのだから
ゆっくりしよう