ん家3 (ページ21)

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黄side

なんか彼氏なシゲはいつもより
イケメンに見える…
きっと5歳児が居なくなって年相応の対応をしてくるからやな…

いきなり泊まるとか言ったけど
夜…するんかな…
考えてなかったけど
さっきの彼氏な感じが強いシゲを見ていると
直ぐに赤くなったり…
俺も恋人なのを意識してしまう…いや！恋人やねんけど
普段は弟とか子供と遊んでいるような感覚やから…

考えれば考えるほどなんか恥ずかしくなってきたから
急いで上がる

脱衣所にはシャツとハーフパンツが置かれていた

ここで変な服持ってきたりせんのが
彼氏ってか…ふざけていない証拠なわけで

黄「シゲ疲れてるやろうに…したい…かな？」

ポツっとこぼれてしまった独り言

そうやん！
シゲも俺も疲れているから
しっかり休まないといけへんから
明日のデートも辞めようとしてたわけやのに
俺が誘ったりしたらアカン！
うんうん！

リビングに行くとテーブルに台本を広げて真剣に見ているのがわかる

黄「し、しげ…お風呂ありがとう」
赤「ぁ、おん！ごめん。さっきあんなこと言っておきながら俺も仕事してたわ…」
黄「ううん。ええんよ。やっぱり休みの日とかも使わないと間に合わへんこともあるもんな」
赤「もうやめるから！」

さっき俺に言っておきながら
台本読んでいたのが自分自身であかんと思ってるみたい

黄「気にせんでええから！キリのいいところまでやってまい？」
赤「違うねん！覚えたはずやのになんか思い出されへんかった部分だけ確認してただけやねん」
黄「そんな怒ってへんから」

ホンマに怒ってへん
シゲの横に座る

赤「そう？今回ツアーの振り付けとかも頭に入れながらやからいつもより入りがイマイチで…でももう大丈夫やから！」
黄「いろんなん掛け持ちするとそうなるよなぁ」
赤「淳太のがしんどない？内容かたいし」
黄「俺はルーティン化してることばっかりやからそうでも無いよ」
赤「俺らにできることはするからな？」
黄「それは俺もやろ？」

グッと肩を抱き寄せられる
その力強さに顔を見てみると
チュっと音が鳴るキスをしてきた

赤「俺風呂入ってくるけどもう寝ててもええからな？」
黄「う、うん…」

シゲがリビングを出ていく後ろ姿を見つつ
一瞬の出来事を思い出す

しげってあんなことするん？

ど、ど、ドラマのせいかな？
そう、きっとそう！

あんなキス前はしてこんかったし…
家主より先に寝る訳には行かへんけど
リビングで座っているのも変？

寝室を探してみるか…