ん家3 (ページ15)

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黄side

俺やってデート楽しみにしてたもん…
いつも文句言いながらも俺の好きな場所に付き合ってくれる
昔みたいに動物園とか水族館とか行きたかったもん…

緑「淳太もしっかり休まないとアカンで？」
橙「そうかもしれんけど、淳太くん正直に言わへんと今のシゲは気付いてあげられるほど余裕ないで？」
青「？どういこと？」
橙「ちゃんと自分もデートしたいって言わへんと。シゲの事を気遣うのも大切やけど自分も大切にしてな？」

照史にはお見通しらしいから
黙って聞いておく

紫「そうなん！？淳太もデートしたかったん！？」
桃「ええやん！しぃーや！」
黄「したくてもシゲがしんどくなるなら意味ないやろ？」

シゲの顔を見ると俺の振り回されて休日を過ごすより
しっかり家で休むべきやと判断しただけやし

今も机に伏せて寝てしまっている
普段なら楽屋から騒がしく付きまとってくる彼が
今はとても大変みたいやから

緑「ライブとドラマと被るとしんどいよなぁ」
橙「頭の中ぐちゃぐちゃなるもんな」
青「でもその後の達成感すごくない？」
桃「わかるわー！」
紫「ドラマより舞台のがしんどない？」
橙「どっちもどっちやで？」

みんなでどう大変なのかを話しているけど
残念ながら普段から俳優業のない俺には伝わらない
ただシゲが頑張っていることは分かっているし
応援もしている

ｺﾝｺﾝｯ

「そろそろ、スタンバイお願いしまーす」

青「うし！行くか」
桃「濵ちゃん！俺疲れたー連れてってー！」
紫「えらい大きい赤ちゃんやで」
緑「疲れた時は甘いものに限るな！」
橙「いつも食べとるやん！」

皆がスタスタ行くのでシゲを起こして行かないと…

黄「シゲ。シゲ！」
赤「ん？んー…時間か？」
黄「うん。みんな行ってもうたから俺らも行こ？」
赤「ぉん…ごめんごめん。寝てもうてた…」

シゲの顔に寝跡がないか確認して2人で向かう

赤「明日淳太はどうするん？寝るん？」
黄「え…ぁ、うん」
赤「淳太のが移動も多いやろうし頭使うししっかり休まないとアカンもんなぁ」
黄「そ、その事やねんけど…やっぱり」

「お二人共こっちですー！」

赤「はい！今すぐ行きます！」

いつものスタジオと違うかったみたいで
道を間違っている俺らをスタッフさんが止めてくれた

赤「ん？なんやっけ？」
黄「あの…やっぱり会わへん？」
赤「ん？あわへん？なにが？予定があわへん？」
黄「違う！明日ご飯だけでもええし会お？デートは別日でええから」
赤「え！？」