ん家3 (ページ19)

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黄side

後払い？
後で割り勘するんか！
なるほど！確かにレジでお金出し合うと邪魔やもんな！

2人で袋詰めをして
荷物を持つ

何も言わんと瓶の入った重たいものを持ってくれているのは
シゲの優しさやろうな

黄「シゲの家どっち？」
赤「こっちやで」

シゲの後ろについて行く
普段メンバーの家なんか行かへんから新鮮や

黄「ん家出来てからみんなと会うこと増えたし自分の家要らんくなりそう」
赤「たしかにな。みんなで、住む？」
黄「あそこは交通が悪すぎひん？」
赤「まぁ、激安の土地やねんから仕方ないわ」

確かに。交通が不便やからこそ安く済んだんやからな

赤「ん、入って？」
黄「お邪魔しまーす」

思っている以上にシンプルで綺麗な家

赤「適当にしといて？ご飯作るから」
黄「うん。まってるわ」

弄るほどのものもないし
テレビをつける

なんやかんやと遅い時間やからニュース番組でも見るか…
毎週会う先生がテーマに沿った話で出ているのは不思議な感覚
ふむふむ勉強になるなぁ…
あ、今の話クイズに出てきそうや

急いでカバンを引き寄せて中のノートにメモをとる

ん？これはなんやっけ？思い出せへん…
調べるか…

次はスマホを並べて調べてメモをとる

赤「淳太いつもそんなんやの？」
黄「え？なにが？」
赤「いつも勉強のこと考えてるん？」
黄「いや、俺はこういう路線やろ？俳優業はせんのやからこっちで頑張らないと」
赤「グループのため？」
黄「当たり前やん」
赤「でも今は恋人の時間やろ？」
黄「うん…ぁ、嫌やった？ごめん」

よくある"仕事と私どっちが大事なの"はこういう所から
起こる問題なんやろうな…

赤「そうやなくて休めって話やん」
黄「いや休んではおるねんで？」
赤「俺と2人きりの時ぐらいなんも気にすんなって」
黄「リラックスしてるし気にしてる訳やないねんよ」
赤「無意識にグループのこと考えてる？」
黄「こんなんシゲもやろ？職業病やん」
赤「そうやけどさ」

シゲも思い当たる節があるんやろうな

黄「でも気を付けるわ。今は恋人の時間やもんな？」
赤「そう！そういう事！」

シゲが言いたいことも理解出来るからな
ここは折れておいてやろう

赤「ほら出来たから机の上片付けてやー」
黄「あぁ！ごめんごめん！」

俺のノートたちをカバンへ戻す
するといい香りと共に綺麗に皿に盛り付けられた
ご飯たちが登場した

黄「うわ！美味しそう！」
赤「美味しいに決まってるやろ！俺お手製やねんぞ！」