ねぇ、藍してるんです (ページ6)

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頼ってくれたなら＿2 ページ6

「そういえば会長。最近、生徒が変な団体を作ってるって噂が生徒達の間で広まっているのですが、知ってました？」

「……いや、初耳です。詳しく聞かせてください」

会長は知らなかったのか
……となると自分は、副会長として自分は、会長が有利になる情報を“1番”に伝えたのだ！
なんと素晴らしいことだろう
一瞬、笑みが深くなったことを感じたのだがそこは無視して言葉を紡ぐ

「何やら、青のレジスタンスって名前で活動してるらしいです。活動内容まではわからなかったんですが…」

「……そう、ですか」

一気に会長の雰囲気が下がる
落ち込んでいるのが…他人が見ても分かる
そんな姿を愛しく感じると同時に、その集団を憎む

会長が考えるのは自分のことだけで良い
お前らのことなど考えないでいい
生徒優先の会長とは違う

＿ボクは会長がいればいい

だから、だから優しく…まるで壊れないよう扱うかのように会長を見つめる
ゆっくりと手を添える

「会長！あくまで噂です。会長は気にせず、学園のことを考えていて下さい」

なんて、本音を1割も入らない言葉を吐いて
安堵する会長を眺めて
2人でどうするか話し合う……そんなつもりだった

「…そうですね。ただ…やはり噂の団体は気になります。少し生徒会のメンバーを集めて会議しましょうか」

…生徒会のメンバー？
自分だけじゃなかったのか
先ほどまでとは比べ物にならないくらいに顔が僻んだのを感じた
バレないように、バレないように
この感情がバレれば嫌われるのを確信しているから

「…わかりました！では僕がグループチャットで連絡しますね！」

「お願いします」

心の中で他のメンバーを激しく恨みながら、真っ白な携帯を取り出して連絡アプリを開いて、

＿ボクのやるべきことは正しい…よね

＿会長についていって……大丈夫

間違いだと気づかないで、今はいさせて、

出演:会長:青柳綾/哀の戦機様