彩りのイロハ【えんえんえんぶえん】【派生作品】

たそがれ横丁withクレハ ページ6

『手ヲ離シテシマッタラ、悪イコトガ起コルデミ』



……悪いこと

彼女たちにとって悪いこと、とはなんだろうか



わたしとクレハちゃん

2人で手を繋いで、あっちへこっちへ



「あ、あの…クレハちゃん。…ここ、通った気がする」


「…ほんと？じゃ、こっち行こ」


「えーと…多分右かな……」



なんて会話をするだけ

他にも挑戦者はいたのにいつのまにかはぐれてしまったみたい


あれ、わたし、人とはぐれること多いのかな…？


迷っては見た事のある場所にたどり着いて、そしてまた迷子になる

それの繰り返しで、日が沈むまでにクリアなんて到底出切っこない



すると突然、1本の橋…？のような、先程までと明らかに違う入り組んでない道に着いた


そこに流れるビデオには、わたしとクレハちゃんが映っている

あ、ラル先生もいるようだ



笑っている

なにをしてたのだろうか、面白いことがあったのだろうか

笑顔でわたしは、クレハちゃんに話しかけていた


すると突然画面が変わり、わたしとクレハちゃんが喧嘩をしている場面だ


クレハちゃんの言ったことが彼女の地雷だったのだろうか

真相は分からないが、明らかに良くない雰囲気を出しているのは確かだろう


意見が合わない、そしてなによりわたしはこの出来事をほとんど覚えていない

そんなに気にしてなかったのだろうが、彼女には実はクレハちゃんを親友と思っていない、とでも考えてしまっていた


顔に出る不安

先程とは打って変わって違ってしまった態度をとるイロハを、口少なに、だが心配そうに隣の少女が眺めていた


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こんな感じで良いのか…？
クレハちゃんの性格、合ってるのか……？
不安です、やばい…

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