40話 ページ41
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たまき｢...ねぇ、ちょっといい？｣
鏑木が去ってから数分後、タブレット端末を抱えた たまきが読影室へとやってきた。
たまき｢これ、どう思う？｣
すると彼女は端末の画面をこちらへ向けて問いかけてきた。
A｢...！｣
Aは端末を受け取り彼女を見つめる。
そしてそれを甘春へと渡し、目を細めた。
甘春｢右胸に腫瘤がありますね...悪性の可能性も否定出来ません。｣
A｢それにこの写り方...圧力が不十分です。一度再検査されるべきかと。...ちなみに、これはどちらの患者さんのですか？｣
Aがそう言うとたまきは僅かに視線を泳がせる。
たまき｢あ〜...友達の。再検査って言われて不安になったみたいで...私に相談に来たの。...忙しいのに悪かったわね。｣
甘春｢いえいえ。｣
A｢...大丈夫ですよ。｣
友達の、か.....
そう首を傾げているとたまきが甘春の机を見回してから口を開く。
たまき｢...てか相変わらず汚い。どーりでオトコが出来ないわけねぇ。｣
甘春｢...たまきさんにだけは言われたくないですねぇ。｣
たまき｢それに比べて
たまきはAの机を見てから呟く。
するとAは苦笑いして首を横に振る。
A｢まだまだ勉強段階ですので恋愛にうつつを抜かすのは無理ですね...｣
たまきはそれを聞いて｢ふーん｣と応えてからラジエーションハウスへと戻って行った。
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甘春｢...今日もお疲れ様でした。｣
ガタリと音を鳴らして椅子を引く甘春。
それを見てAは慌ててタブレットの液晶を閉じる。
A｢...あ...もう定時ですか...！？...お疲れ様です！｣
甘春｢私は今日は早めに上がりますね。安藤先生は...｣
A｢私はもう少し残ります。お疲れ様でした...！｣
軽く会釈をしてから甘春先生が扉を開けると、そこには五十嵐さんが立っていた。
甘春｢...何ですか。｣
五十嵐｢本日、マンモ検査をされた葉山今日子さんですが...超音波検査をやらせてください。｣
A｢...！｣
葉山今日子さん...デンスブレストの患者さんか...
そして彼女の家族もガンを発症していたことを思い出すA。
超音波検査を受けて頂くのは望ましい...けど...
Aは目を細めて甘春を見つめた。
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奏奏奏(プロフ) - 愁さん» ご指摘ありがとうございます*_ _)訂正致しました！ (2019年6月28日 19時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 設定のここの部分 すると講義で五十嵐が日本で技師として働くということを耳にし、アメリカで修行を詰んだ後に帰国。 これ正しくはアメリカで修行を積んだではないんでしょうか？ (2019年6月28日 18時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - SUBARUさん» ありがとうございます！これからお話を進めながら主人公の過去編なども交えていけたらいいなと思っています。五十嵐さんの天然な所を描くのが難しくて苦戦していたのでとても嬉しいです！ (2019年6月10日 20時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
SUBARU - 主人公のご両親の亡くなり方がとても切ないですね‥‥。後、五十嵐さんの天然さがちょいちょい表れるところが、やっぱり大好きです！ (2019年6月10日 1時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - SUBARUさん» ありがとうございます！ゆっくり仲を深められたらなぁと思っています。今後ともよろしくお願いします´`* (2019年6月7日 20時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年5月28日 20時
