27話 ページ28
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小野寺｢...お願いします。｣
事情を説明し終えた小野寺が鏑木へ頭を下げる。
しかし案の定鏑木の口から出た答えは"ノー"だった。
鏑木｢そんな検査許可出せるわけ.....｣
A｢オーダーなら既に私が提出しました。｣
間髪入れずに告げると鏑木は｢また貴女は...｣と呟き顔をしかめる。
A｢今回は許可を頂きに伺ったのではありません。...金田製薬会長のお相手をよろしくお願いします。｣
鏑木｢はぁ！？...安藤先生、貴女何を言っているのかお分かりですか！？｣
Aが笑顔で伝えると、中にいた甘春と小野寺が顔を引きつらせる。
小野寺｢ちょ...安藤先生それは.....｣
まずいんじゃないの、と小声で伝えてくるが、Aは構わず続ける。
A｢鏑木先生、昨日から読影が溜まっていらっしゃいましたよね？｣
鏑木｢...ええ、そうですけどそれが何の関係になるんです？｣
するとAは自身の机からパソコンを持ち上げ、鏑木へと見せる。
A｢鏑木先生の読影分、全て終わらせておきました。｣
甘春｢...えっ.....｣
奥で読影作業を行っていた甘春は手を止めてこちらへと視線を向ける。
鏑木｢...な、何をやってるんですか！！...いい加減に読影したところで余計な作業が増えるだけでしょう！！！｣
A｢いい加減かどうかはご覧頂ければ分かるかと。｣
そしてAは目を細めて微笑み、鏑木へ耳打ちする。
A｢...鏑木先生、ひとり誤診をされていました。この方は異常なしではなく初期の大腸ガンです。...この部分を見て頂ければわかるかと...｣
鏑木｢何...？.....！！！｣
モニター部分を拡大して見せると鏑木は目を見開く。
そしてこちらをバッと見上げた。
A｢このことは誰にも言っていません。...代わりに、という形でも？｣
鏑木｢.....勝手にしなさい！！！｣
A｢ありがとうございます。...行きましょう？｣
小野寺｢あ、ああ。｣
そう言ってラジエーションハウスへ戻って行く2人。
読影の手を止めたままの甘春は口元に手を当てて呟いた。
甘春｢
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奏奏奏(プロフ) - 愁さん» ご指摘ありがとうございます*_ _)訂正致しました！ (2019年6月28日 19時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 設定のここの部分 すると講義で五十嵐が日本で技師として働くということを耳にし、アメリカで修行を詰んだ後に帰国。 これ正しくはアメリカで修行を積んだではないんでしょうか？ (2019年6月28日 18時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - SUBARUさん» ありがとうございます！これからお話を進めながら主人公の過去編なども交えていけたらいいなと思っています。五十嵐さんの天然な所を描くのが難しくて苦戦していたのでとても嬉しいです！ (2019年6月10日 20時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
SUBARU - 主人公のご両親の亡くなり方がとても切ないですね‥‥。後、五十嵐さんの天然さがちょいちょい表れるところが、やっぱり大好きです！ (2019年6月10日 1時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - SUBARUさん» ありがとうございます！ゆっくり仲を深められたらなぁと思っています。今後ともよろしくお願いします´`* (2019年6月7日 20時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年5月28日 20時
