10話 ページ11
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広瀬｢ヤバいですよ...勝手にこんなことして大丈夫なんですか...！？｣
私たちの耳元で広瀬さんが向こうの様子を伺いながら呟く。
A｢大丈夫です。｣
五十嵐｢まずはスピード上げて.....｣
カタカタとお互いにキーボードを指で弾いていく。
するとさすがに気づかれたのか鏑木先生が｢何をやってるんだ！！｣と言いながら走ってきた。
五十嵐｢必ずあるはずなんです...必ず...！｣
鏑木｢いいからその手を止めろ！！...クビにするぞ！！！｣
するとAが時間を稼ぐかのようにモニターを見つめたまま鏑木の言葉を遮る。
A｢どうしてクビに出来るんですか？｣
鏑木｢どうして...？何を言ってる！！医者のオーダーなしに技師の独断で検査をやっているんだぞ！！！｣
するとAは手元に置いていた1枚の書類を鏑木へと手渡した。
A｢オーダーなら私が出しました。これで問題はありませんよね？｣
鏑木｢なに...？.....なぜ君がオーダーを出している！？君は血管造影検査を行うんだろう！？｣
A｢.....血管造影検査は甘春先生にお任せします。...責任は私が取ります。｣
鏑木｢...！！.....もういい！菊島さんを早く運び出して！！｣
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画像を手早く処理していると、甘春先生が私の前で足を止める。
甘春｢...どういうつもりなんですか？｣
A｢.....すみません。私は私なりに最善を尽くします。｣
そこまで伝えると、甘春先生は別の医師に呼ばれて走って行った。
血管造影検査が開始されるまであと10分程度...
広瀬｢...五十嵐さん、安藤先生。菊島さんならもう運び込まれましたよ？｣
五十嵐｢大丈夫です。もう必要な写真はこの中にありますから。｣
A｢MRIは磁場によって体内にもっとも多く含まれる水素原子を一定方向に向けます。そして揃った水素原子に電波を当てて倒して、起き上がるスピードをデータ化します。｣
五十嵐｢その際、組織や病変によって戻るスピードが違うので、各組織のコントラストが生まれて画像になります。これが普段、MRIの診断用に使われる強度画像です。｣
モニターをに映し出される菊島さんの脳を見ながら説明する2人。
五十嵐｢...でも、湿布と同じだったんです。湿布を貼る時、裏面のシートはめくって捨てるじゃないですか？MRIにもあるんです。普段は強度画像に隠れて捨てられるだけの画像が...！｣
私は彼からの画像を受け取れる状態にして待機する。
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奏奏奏(プロフ) - 愁さん» ご指摘ありがとうございます*_ _)訂正致しました！ (2019年6月28日 19時) (
レス) id: 681665cbc9 (このIDを非表示/違反報告)
愁 - はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 設定のここの部分 すると講義で五十嵐が日本で技師として働くということを耳にし、アメリカで修行を詰んだ後に帰国。 これ正しくはアメリカで修行を積んだではないんでしょうか？ (2019年6月28日 18時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - SUBARUさん» ありがとうございます！これからお話を進めながら主人公の過去編なども交えていけたらいいなと思っています。五十嵐さんの天然な所を描くのが難しくて苦戦していたのでとても嬉しいです！ (2019年6月10日 20時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
SUBARU - 主人公のご両親の亡くなり方がとても切ないですね‥‥。後、五十嵐さんの天然さがちょいちょい表れるところが、やっぱり大好きです！ (2019年6月10日 1時) (レス) id: 9ff0393da1 (このIDを非表示/違反報告)
奏奏奏(プロフ) - SUBARUさん» ありがとうございます！ゆっくり仲を深められたらなぁと思っています。今後ともよろしくお願いします´`* (2019年6月7日 20時) (レス) id: 3daaf042e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏奏奏 | 作成日時：2019年5月28日 20時
